「Oracle Database 10g Release 2」を発表
~2005年夏より日本で提供開始
エンタープライズ・グリッド・コンピューティングの実現を加速~
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4-1 代表取締役社長:新宅正明)は、オラクルのデータベース製品最新版「Oracle Database 10g Release 2」を発表します。同製品は2005年夏より日本において提供を開始する予定です。
2004年4月5日より出荷を開始した「Oracle Database 10g Release 1」は、パートナー企業、顧客企業からの高い評価を獲得し、幅広い分野で「Oracle Database 10g」の導入が進んでいます。日本オラクルでは、本日より東京国際フォーラムにて開催される技術者向け総合イベント「Oracle 10g World」において、「Oracle 10g」を活用した多数の顧客事例を紹介します。
「Oracle Database 10g Release 2」では、引き続きエンタープライズ・グリッド・コンピューティング技術にフォーカスし、とくにパフォーマンス、可用性、運用管理およびセキュリティなど企業システムにとって重要な機能の強化、開発生産性の向上、ビジネス・インテリジェンスやエンタープライズ・コンテンツ管理機能の拡充により、企業のIT投資に対する最大の効果を提供します。
「Oracle Database 10g Release 2」では、下記のような新機能の搭載、機能強化が行われています。
●パフォーマンスおよび可用性の向上
「Oracle Database 10g Release 2」では、新しいソート技術の搭載により、問合せや索引作成のようなソート処理のパフォーマンスを大幅に改善し、さらにソート作業の事前ロードにかかっていた負荷も削減します。また、「Oracle Real Applications Clusters」のロード・バランシング機能の改善により、クラスタ間の利用パターンの変更に対して、より迅速に対応することが可能です。さらに、新しい「Oracle Data Guard」は、同期パフォーマンスの向上とともに、スタンバイ・サイトへの自動フェイルオーバー機能の搭載など高可用性機能を強化します。
●セキュリティの強化
「Oracle Database 10g Release 2」では、キー管理を統合し、アプリケーションに変更を加えることなく透過的に暗号化する新機能「Transparent Data Encryption」の提供により、格納データの暗号化やバックアップファイルのデータの暗号化をシームレスに実現します。また、従来コマンドラインのバッチ処理では平文で入っていることの多いユーザー名とパスワードをWalletに格納することで、よりセキュアなシステム構築の実現など、セキュリティ機能を強化します。これにより、データベースセキュリティの実装にかかるコストを削減するとともに、プライバシの保護や法規制の準拠などに役立ちます。
●運用管理機能の強化
「Oracle Database 10g Release 2」では、自己診断機能のパフォーマンス向上と機能強化を行います。また、同時期に出荷予定の「Oracle Enterprise Manager 10g Release2」により、プロビジョニング機能やソフトウェア管理を強化します。さらに、ITシステムを構成するソフトウェアやアプリケーション、さらにそれらの関係を視覚的に表示し、分析するサービス・レベル管理機能を提供することで、使いやすさを追求するとともに、運用管理コストの削減を実現します。
●エンタープライズ・コンテンツ管理の機能強化と「XML Query」のサポート
「Oracle Database 10g Release 2」では、2005年末に W3C(World Wide Web Consortium )により勧告予定のXMLによる問い合わせ言語「XML Query」を業界で先駆けて標準サポートし、高速かつ効率的なXMLデータアクセスを実現します。また、大規模データベースや電子メール、画像、文書などといった企業が扱う様々な種類のデータや地図情報サービスなどで主に利用する空間情報のデータ管理機能のパフォーマンス向上など、コンテンツ管理分野においても業界をリードする機能を提供します。
●ビジネス・インテリジェンスの機能強化
「Oracle Database 10g Release 2」では、データベースに統合された新しいデータ・マイニング機能「Oracle Data Mining」を提供します。また、多次元分析(OLAP)機能「Oracle OLAP」は、「Microsoft Excel」を使った分析を実現する「Oracle Spreadsheet Add-In」を利用することにより、使い慣れた環境で「Oracle OLAP」上のデータを分析することが可能になります。これにより、データウェアハウスの構築からOLAP、データ・マイニングまでをセキュアな単一のデータ資源で実現し、「Microsoft Excel」やデータ分析ツール「Oracle Discoverer」、カスタムアプリケーションなど、様々なクライアント環境をサポートします。
●開発生産性の向上
「Oracle Database 10g Release 2」では、「Oracle Developer Tools」の提供により、オラクルの開発環境をマイクロソフト社の開発ツール「Visual Studio .NET」と統合します。これにより、「Visual Studio .NET」を使って、オラクルデータベースに対する表やビューの作成や、データの参照および更新、ストアードプロシージャの開発、Oracle Data Provider for .NET (ODP.NET)用コードの生成などを行うことができ、.NET環境におけるオラクルを基盤としたアプリケーション開発の生産性が向上します。
◆「Oracle Database 10g」について
「Oracle Database 10g」は小規模サーバーから最大規模のSMPサーバー、クラスタからエンタープライズ・グリッドまで、全ての環境において効率的に実装できるように設計 されています。自動化されたチューニング・管理機能により、作業の効率化とコスト削減を可能にします。ビジネス上の情報からOLAP、XML 文書、空間・位置情報まで、全ての既存データをネイティブで管理し、オンライン・トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、データウェアハウス、コンテンツ管理アプリケーションなどでの活用を支援します。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 広報担当:石川
TEL:03-6238-8179 E-mail:junko.ishikawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
「Oracle 10g World」会期中(2月24日~25日)連絡先 プレスルーム 03-5221-9221
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