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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'05.06.Mon
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2007'01.06.Sat

積水化学など3社、遠心分離不要の真空採血管「チューブ21‐S」を共同開発

世界初の『遠心分離不要の真空採血管』の本格生産・発売について

・特殊な血球ろ過フィルターで約2mLの血液から約300μLの血清を分離
・採血から検査までの所要時間がわずか2分(積水化学一般遠心分離管に比べて1/20に短縮)


 積水化学工業株式会社(社長:大久保尚武、以下積水化学)のメディカル事業部は、日東紡績株式会社(社長:南園克己、以下日東紡)、および株式会社アイ・デザイン(社長:石本哲士、以下アイ・デザイン)と、特殊な血球ろ過フィルターにより遠心分離処理が不要なプラスチック製真空採血管(製品名:チューブ21(R)‐S)※を共同開発し、日東紡から8月より発売いたします。遠心分離処理が不要な採血管は世界初です。積水化学では生産設備を整え、7月より本格的に稼動を開始します。

※「チューブ21(R)」は日東紡の商標


I.背景

 現在、多くの医療機関が、患者の通院負担を軽減させる目的で、1回の通院で検査結果を通知する「当日診断」に取り組んでいます。しかし血液検査においては、採取した血液を凝固させた後、遠心分離装置にかけて検査対象の血清を分離する必要があります。また、血清成分を分離するためには長い時間を要します。現在、採血してから検査を行うまでにかかる所要時間は、一般的な採血管を使用した場合で40分、高速凝固剤入りの採血管でも15分です。
 この度発売する『チューブ21(R)‐S』は、血液凝固および遠心分離処理が不要で、かつ採血から血液検査開始までの所要時間が2分で済みます。これにより、医療現場のニーズである当日診断の促進に貢献し、患者の負担軽減を図ります。2003年より『チューブ21(R)‐S』のテストマーケティングを行ってきました。


II.『チューブ21(R)-S』の概要について

1.開発  ~3社による共同開発~
 積水化学は、1985年に世界で初めてプラスチック製の真空採血管『インセパック(R)』※を開発しました。1996年には迅速検査という市場ニーズに応えて高速凝固剤入りの真空採血管『SQシリーズ』を上市するなど、高機能真空採血管のトップメーカーとして研究開発に取り組んでいます。
 日東紡は、1923年に繊維メーカーとして創業し、現在は繊維事業のほかグラスファイバー事業や建材事業、メディカル事業を主に行っています。現在メディカル事業においては、生化学系、血液学系、免疫学系の3つのジャンルにわたる臨床検査薬事業を展開しています。
 アイ・デザインは、1986年に工業デザイン会社として設立し、今日までオフィス家具、医療機器、自動車関連部品、家電やコンピュータなどのデジタル機器まで幅広くプロダクトデザイン業務を行っています。
 日東紡、アイ・デザイン2社のフィルターによる血清分離というアイデアに対し、積水化学のプラスチック成型技術と高分子材料技術を活かすとともに、真空採血管製造に関わる組み立てや評価技術といったノウハウを提供することで、2003年に『チューブ21(R)‐S』を共同で開発しました。

※「インセパック(R)」は積水化学の商標

2.特長
1)遠心分離装置が不要
 真空採血管内に搭載した特殊な血球ろ過フィルターに血液を通すことで、検査対象である血清を分離できるため、遠心分離装置が不要です。

2)受診時間を短縮
 採血から検査開始までに要する時間を、一般的な採血管40分、高速凝固採血管の15分から最短で2分まで短縮できるため、トータルの受診時間の短縮につながります。

【遠心分離管と無遠心分離管「チューブ21(R)‐S」の比較】
 「インセパック(R)II」(一般品)     採血→血液凝固30分→遠心分離10分→検査
 「インセパック(R)IISQ」(高機能品)  採血→血液凝固5分→遠心分離10分→検査
 新製品「チューブ21(R)‐S」       採血→血液分離2分→検査

3)約2mLの血液から約300μLの血清を採取
 約2mLの血液から採取される血清量は平均300μLです。同時に数種の血液検査に供することができます。

4)高いデザイン性
 『チューブ21(R)‐S』はアイ・デザインにより設計されました。管内にフィルターを搭載するという、一般的な採血管とはまったく異なった分離機構をもつ製品でありながら、一般的な採血管の形状を維持することができ、テストマーケティングにおいても医療現場の方々に違和感なく受け入れられました。
 また、その機能的かつ高いデザイン性が評価され2003年度のグッドデザイン賞(商品デザイン部門 / 医療機器・設備)を受賞しています。

3.用途展開
 2.の特長から、以下の用途での拡販を見込んでいます。
 1)遠心分離装置のない医療機関でのPOC用途で行う迅速な血液検査
 2)緊急を要する血液検査

4.生産、販売について
1)生産
 徳山積水工業(積水化学70%出資)に専用の生産ラインを新設し、7月より稼動。

2)販売
 ニットーボーメディカル(日東紡100%出資)より8月発売予定。


III.『チューブ21(R)‐S』の今後の事業計画について

 日東紡における本格販売開始から3年後の2008年度の売上高目標6億円。


<「チューブ21(R)‐S」製品写真>
 (※ 関連資料を参照してください。)
 
<ご参考>3社の概要
 (※ 関連資料を参照してください。)


以上

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