国際石油開発帝石HD、インドネシア国営肥料会社へ天然ガス供給・販売契約を締結
インドネシア共和国 北西ジャワ沖鉱区における天然ガス供給・販売契約の締結について
当社が、子会社インペックスジャワ株式会社を通じて参加しておりますインドネシア共和国北西ジャワ沖鉱区事業において、同社ほか同鉱区生産分与契約のコントラクターは、本日、インドネシア国営肥料会社(PT Pupuk Kujang)へ天然ガスの供給・販売契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。
コントラクターは、インドネシア国営肥料会社に対して、2007年から2017年までの間、天然ガスを供給する予定となっており、供給量は、供給開始から5年間(2007~2011年)は、日量570億BTU(原油換算:約10,000バレル/日)、その後供給量は逓減し、2017年までの累計供給量は、135兆BTU(原油換算:約2,300万バレル)となることが予定されております。
今般の北西ジャワ沖鉱区から、ジャカルタ近郊に位置する国営肥料会社の肥料工場への天然ガス供給は、既存のインドネシア国営電力会社(PLN)及び国営ガス会社(PGN)向け天然ガス供給プロジェクトに加え、インドネシアの天然ガスの有効利用に貢献するものとなっております。また、今回の天然ガス供給の開始により、当社グループの事業基盤が更に強化されることとなります。
【補足説明】
(1)参加の経緯及びパートナーの概要
当社の子会社インペックスジャワ(株)(資本金:48億400万円、株主及び出資比率:国際石油開発(株)83.5%、昭石海外石油開発(株)12.5%、新日本石油精製(株)4%)は、1987年1月、本鉱区の参加権益を取得し、現在、同社の参加権益は7.25%となっております。本鉱区の現在の参加権益保有者は、同社のほか、オペレーターのBP社(46%)、中国CNOOC社(36.72%)、伊藤忠石油開発(株)(2.58%)、シンガポールOrchard社(5%)及びカナダTalisman社(2.45%)となっております。
本鉱区の生産分与契約は、1967年1月に、当時のIIAPCO社がPertamina(インドネシア国営石油会社)との間で締結いたしましたが、契約期間は、その後、2017年まで延長(更新契約)されました。現鉱区面積は、約8,284km2、ジャカルタ北東海域に位置し、ジャワ島に沿って東西約200kmの広がりを有しております。
(2)原油生産
本鉱区では、アルジュナ油田等から、本年6月末現在、日量約28,000バレルの原油生産を行っております。
(3)ガス供給
北西ジャワ沖鉱区では、アルジュナ油田群の随伴ガス及び鉱区内の非随伴ガス田合計33油ガス田から天然ガスを生産しております。生産された天然ガスは、同鉱区内の洋上ガスプラントにて処理された後、パイプラインにて、PLN及びPGNに供給されております。供給契約量は、PLN向けに日量最大2,650億BTU(原油換算約45,000バレル/日)、PGN向け日量最大650億BTU(原油換算約10,000バレル/日)となっております。(BTU:British Thermal Unit(英国熱量単位))
(4)当社グループのインドネシアで生産される天然ガスの国内及び近隣諸国への供給プロジェクト
当社グループにおいては、現在、国際石油開発(株)によるボンタンLNGプラント及び東カリマンタン近隣地域へのガス供給、インペックスジャワ(株)によるPLN(インドネシア国営電力会社)、PGN(インドネシア国営ガス会社)向けガス供給、インペックススマトラ(株)によりPLN向けガス供給、また、ナトゥナ石油(株)によるシンガポール及びマレーシア向けガス供給にも参加しております。
今回のインペックスジャワ(株)によるインドネシア国営肥料会社向け新規ガス供給は、これら当社グループのインドネシアで生産される天然ガスの国内及び近隣諸国への供給プロジェクトに加わるものとなります。また、インドネシアにおいては、これら既生産のプロジェクトに加え、生産に向けて現在開発作業中のタングーLNGプロジェクトにも参画しております。
