米モトローラとソフトバンクグループ、東京都内で実施するＷｉＭＡＸ実証実験で協力
ソフトバンクとモトローラ、２．５ＧＨｚのＷｉＭＡＸモビリティの実証実験で協力
実証実験で得られるノウハウを活かし、モトローラのＭＯＴＯｗｉ４ワイヤレス・ブロードバンド・ソリューションのポートフォリオを強化
２００６年７月２４日（米イリノイ州ローズモント発） － 米モトローラ（ＮＹＳＥ：ＭＯＴ、以下モトローラ）は本日、東京都内においてＷｉＭＡＸ（ＩＥＥＥ ８０２．１６ｅ－２００５）の実証実験を実施することで、同社とソフトバンクグループが合意に達したと発表しました。
モトローラは、アクセスポイント、アクセスネットワーク、モバイルＷｉＭＡＸ対応端末のプロトタイプを含むエンドツーエンドのトライアル・システムを提供します。一方、ソフトバンクグループはこの実証実験を通して、モバイルＷｉＭＡＸのワイヤレス・ブロードバンド技術としての有用性の確認を行うと共に、発展を続ける同社の通信サービス・ポートフォリオに加えることについて、判断材料となる情報を収集することを主眼としています。
ソフトバンクグループは、モバイル通信、固定通信、有線ブロードバンドなどのサービスを通じ、日本のユーザにシームレス・モビリティを提供すべく取り組んでいます。２００６年４月には、日本第３位のモバイル通信事業者であるボーダフォン株式会社を買収しました。日本では現在、２６００万人以上が同グループの固定およびモバイル通信サービスを利用しています。
今回の実証実験は２００６年９月から５ヵ月間にわたって行われ、２．５ＧＨｚ帯域におけるモバイルＷｉＭＡＸの性能について、スループットとエリアの確認、アクセスポイント間のネットワークのハンドオーバー速度などの性能が検証される予定です。
モトローラは、５ヵ所のモバイルＷｉＭＡＸ基地局と、２５台のモバイルＷｉＭＡＸ対応携帯端末のプロトタイプを供給します。今回の実証実験により、モトローラのモバイルＷｉＭＡＸソリューションが、マルチアンテナ伝送システムをサポートし、データスループットの高速化および有効サービスエリアを拡張する優れたＭＩＭＯ（ｍｕｌｔｉ－ｉｎｐｕｔ， ｍｕｌｔｉ－ｏｕｔｐｕｔ）機能を具備実現するものになります。さらにモトローラは、テクニカルサポートとコンサルティングを通じてワイヤレス・ブロードバンドのノウハウを提供します。
モトローラは業界をリードする企業各社との提携契約や研究開発、実証実験・展開を通じてＷｉＭＡＸの開発を推進しています。最近では、パキスタンでのＷｉＭＡＸ ８０２．１６ｅネットワークの展開に向けた全国規模の契約を獲得しました。
モトローラのアジア太平洋地域プレジデントであるサイモン・レオン（Ｓｉｍｏｎ Ｌｅｕｎｇ）は次のように述べています。「先見の明があるサービス・プロバイダは現在、シームレス・モビリティ・サービスを展開する上で現実的かつ必須のワイヤレス・ブロードバンド技術としてＷｉＭＡＸに注目しています。モトローラはＷｉＭＡＸの先駆者として、日本などの急成長中の通信市場にこの革新的な技術を提供していきます。」
ボーダフォン株式会社専務執行役の宮川潤一氏は、次のように述べています。「ソフトバンクグループは、ワイヤレス・ブロードバンドの本格的展開と真のユビキタス社会を実現する革新的な新サービスの提供を目指し、準備を進めてきました。今回、ＷｉＭＡＸ実証実験の目的に最も適したソリューションを提案できるモトローラ株式会社と協力することで、通信技術の向上とサービスの実用化をさらに進められることと確信しております。」
ＭＯＴＯｗｉ４とは、ＩＰネットワークを構築、補完し、完全な形にするワイヤレス・ブロードバンド・ソリューションとサービスのポートフォリオです。事実上あらゆる地域に提供可能なＭＯＴＯｗｉ４には、ｗｉ４ ＷｉＭＡＸ、有線ブロードバンド、ｗｉ４メッシュ、ｗｉ４ Ｃａｎｏｐｙ、ｗｉ４ブロードバンド・オーバー・パワーなど、公衆網・私設網用の数多くのソリューションがあります。モトローラのＭＯＴＯｗｉ４ソリューションに関する詳細は、 www.motorola.com/wi4 をご覧ください。
ソフトバンクグループについて
ソフトバンクグループは、ブロードバンドが２１世紀のＩＴ革命を加速させるという信念の下にブロードバンド事業を推進する企業グループです。２００１年９月に商用サービスを開始した有線ブロードバンド総合サービスであるＹａｈｏｏ！ ＢＢ ＡＤＳＬの累積接続回線数が、２００６年３月末現在で５０４万回線となるなど、世界で最も低廉かつ高速なブロードバンド環境の普及に貢献してきました。また、２００４年７月に固定通信事業者である日本テレコム、２００６年４月にボーダフォン株式会社を買収。固定、携帯を合わせて回線数約２６００万規模の総合通信事業者となり、ブロードバンド・インフラ上でコンテンツ・サービスを展開しています。ソフトバンクグループについての詳細は www.softbank.co.jp をご覧ください。
モトローラについて
モトローラは、ワイヤレス通信とブロードバンド通信における革新性とリーダーシップで世界にその名が知られています。当社は、「シームレス・モビリティ」のビジョンを掲げ、人々が簡単に、そしてシームレスに、必要とする相手や情報、エンターテイメントにアクセスできるよう注力しています。そのため、「マストアイテム」製品や「マストドゥ」体験と、強力なネットワークの開発と提供、そして充実したサポートサービスを実現しています。モトローラは、広範な影響力を持つＦｏｒｔｕｎｅ １００の企業として、世界中で事業展開しており、２００５年度の売上は３５３億ドル（日本円換算約３兆８９００億円＊）でした。モトローラおよび従業員、当社のイノベーションについての詳細は、 www.motorola.com をご覧ください。 （＊２００５年年間平均ＴＴＭ １１０．２１円換算）
＊ モトローラ、モトローラのロゴマークおよび（Ｒ）表示が付された商標はモトローラの登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等は、それぞれ各社の商標です。（ｃ）２００６ モトローラ