JR東海、在来線に投入する新型車両「313系」の概要を発表
在来線新製車両の概要について
当社在来線の車両新製の大量投入計画(313系車両、204両)について、一部の車両が完成しますので、その概要をお知らせします。
1.車両の特長
(1)旅客サービスの向上
・着席時の快適性を向上するため、名古屋地区では向かい合わせ座席がないよう転換が可能な転換クロスシートのレイアウトを採用しています。
・乗り心地のさらなる向上のため、車両の横揺れを検知して適切に揺れを吸収する
セミアクティブダンパや車両間の動揺を吸収する車体間ダンパを、一部の車両に当社在来線で初めて搭載します。
・1編成に一箇所、車いす対応トイレを設置し、さらにトイレ入口の開口幅を拡大、扉を電動自動開閉式としています。また、車いすスペースもトイレ近くに設けるなど、便利で使いやすいバリアフリー化した設備としています。
(2)安全・安定輸送の更なる充実
・運転情報記録機能付きモニタ装置、緊急列車停止装置(EB)、緊急防護装置(TE)、防護無線のバックアップ電源などの安全対策設備を設置しています。
・より一層の安定輸送を目指すため、ブレーキの制御部に異常が発生した場合でも、隣接する車両から自動的にバックアップする機能を付加しています。
(3)地球環境保全への貢献
・ステンレス車体やVVVF制御装置、回生ブレーキ等を採用した省エネタイプの車両であり、従来車と置き換わることで、より一層、地球環境保全に貢献します。
※省エネタイプの車両の割合(電車)
平成18年度初の省エネ車両の割合は63%ですが、新製車両(204両)導入後は86%に向上します。
※省エネタイプの車両は従来車に比べ、消費電力を約38%削減できます。
(名古屋~中津川(各駅停車)を従来車113系と比較した場合のシミュレーション)
2.車両展示会の開催
8月10日(木)に名古屋駅、豊橋駅、岐阜駅において車両展示会を開催します。
詳細については、別途ご案内いたします。
別紙:車両のレイアウトと内装イメージ
