NTN、欧州でのベアリング事業拡大でルノー子会社「SNR」に資本参加
NTNがルノー子会社のSNRへ資本参加
NTN株式会社(以下NTN)は、欧州におけるベアリング(軸受)事業の拡大に向け、ルノーの100%子会社であるフランスSNR Roulements社(以下、SNR)に資本参加(35%)し、1年後には51%、3~5年後に80%の持分を取得するという段階的買収に関し、2006年7月24日(フランス時間)にルノーとの確定契約を締結いたしましたのでお知らせします。
1.SNRへの資本参加の狙い
(1)NTNとルノーは、1998年に自動車の動力伝達系部品である等速ジョイント(CVJ)の製造合弁会社をフランスに設立し、長期的な信頼関係および協力関係を築いてきました。CVJ事業において構築された両社の強固なパートナーシップを、ベアリング事業にも拡大することを目指しております。
(2)フランスで第1位、世界でも有数のベアリングメーカーであるSNRの株式を取得することにより、NTNとSNRの技術力、生産力、市場開拓力を融合させ、特に欧州でのNTNの事業基盤を強化し、プレゼンスを向上させてまいります。
【NTNが目指すシナジー効果】
・SNRが保有する欧州地域での大きなプレゼンスの活用を通じた、NTN全体のプレゼンス向上
・SNRが保有するセンサー技術等、特定領域の技術開発力の活用や、欧州地域の特性に合致した独自技術やノウハウの活用を通じた、NTNの事業拡大と競争優位性の向上。
・SNRの欧州生産拠点、ルーマニア工場、ブラジル工場等の有効活用とともに、研究開発拠点、設備の活用と人材交流を通じた、生産性や品質、技術の革新、営業力強化、投資効率向上。
・ルノーとのパートナーシップの下、自動車部品事業全体の保有技術・ノウハウの融合による開発スピードの向上や、コーナーモジュールへの事業展開を視野に入れた製品開発の推進などを通じた事業拡大と競争優位性の確立。
2.今後の計画
2006年7月24日に確定契約を締結しましたので、今後必要とされる手続きを完了させ、本年10月末のクロージングを目指します。
・クロージング時点では、ルノーからSNR の発行済み株式の35%を取得
・1年後に51%分の株式取得
・3年後以降に80%分の株式取得(予定)
3.SNRの概要
* 関連資料 参照
