インデックスグループ、海外事業戦略の基本方針を発表
インデックスグループ 海外事業戦略の基本方針について
Firm to Grow、グローバルNo.1モバイル・メディア企業の実現を目指す
株式会社インデックス・ホールディングス(代表取締役社長: 小川 善美 本社: 東京都世田谷区 以下インデックスHD)は、将来的に高い市場性を見込める海外事業の基本方針を構築し、収益最適化に向けた事業展開を積極的に推進していきます。基本戦略として「Firm to Grow」というキーワードを掲げ、今後の成長に向けた強固なマネジメント基盤の整備(Firm)から、収益増大による飛躍的な成長(Grow)を目指します。この基本方針に基づいた事業展開により、2009年8月期には海外事業から4,000~6,000万ドルの収益を生み出すことを目標としています。
インデックスグループでは、2006年6月1日の持株会社体制への移行後、事業効率化のためグループ子会社の再編を積極的に検討、実施しています。さらに事業ユニット制を導入し、モバイル、ブロードバンド、エンターテイメント、コマース・出版、海外と5つの事業にセグメント化し、より機動的で柔軟な事業活動を推進しています。
●これまでの海外事業の歩み
インデックスHDは、当時海外地域ではモバイルコンテンツ市場が黎明期であった1990年代後半から2000年初頭にかけ、アジア地域を中心に独自の事業展開方法で早期の海外進出を果たしました。2004年以降、M&Aによる積極的な海外進出を果たし、世界市場の中で重要なエリアである欧州、米国、中国の有力なモバイルコンテンツプロバイダをグループに収め、事業展開を円滑に推進できる拠点を設けています。また、欧州、中国ではそれぞれ中間持株会社のIndex Intercontinental Holdings Ltd 、Index Asia Pacific Ltd を設け、機動的な戦略的アライアンスとグループ連携の促進を行える体制を整えています。
●海外戦略の位置づけ
世界のモバイル市場は、ユーザー数として2006年の25億人から2010年には35億人へと増加し、80兆円規模の市場が見込まれています。このような状況のもと、インデックスHDはグローバルNo.1のモバイル・メディア企業の実現を目標とし、5つの基本戦略を設けました。
5つの基本戦略
1.グローバル・ディストリビューションPF(配信網)の実現
MobileVODを中心に、グローバルにコンテンツをディストリビューションできるプラットフォームの構築
2.オリジナルブランドの確立と自社IPの拡充
アニメ、音楽などの分野でオリジナルブランドチャンネルを構築し、既存IPのリニューアルなどにより自社IPをさらに拡充。
3.グローバルカスケードシナジーの実現
コンテンツやソリューション、サービス、テクノロジーまで、最先端で開発したモノを全世界へ提供。
4.業界再編・ターンアラウンドの実現
既存業界に新しいビジネスモデルを構築し、業界再編の核となる。また投資価値の拡大と事業シナジーの増大を行う。
5.日本発のグローバル企業を実現
世界を舞台に、新しいビジネスを積極的に取り組める環境と人員を整備。
●エリア別海外事業戦略
基本戦略「Firm to Grow」の具体的内容
欧州: NO1を維持し、早期収益化に向けて再生
2009年8月期収益目標 2,000~3,000万ドル
Firm:
・マネジメントチームの刷新
-新CEO就任 フィリップ プレザンス (元WP社長)
-新COO、CFO就任
・HDからの担当者拡充(実質1名→3-5名体制へ)
・管理体制
-コミュニケーション体制構築
・「100日IMMリバイバルプラン」実施
-コスト削減 (合計 月?1Mの実現)
-不採算子会社売却(海外子会社、コールセンター等)
-新組織の導入(BU制の導入)
Grow:
・ワンダーフォンとの経営統合の推進
-売上約20M、利益約8M程度
・3Gコンテンツ・サービス強化
・グループシナジー強化
-各種IP、サービスなど
・新規アライアンスの実現
北米: 原点に回帰し、世界最大市場への橋頭堡の構築
2009年8月期収益目標 1,000~1,500万ドル
Firm:
・新CEOの就任
-JIM Merrick (元任天堂欧州支店
シニアマーケティングディレクター)
・事業ドメインの絞込み
・「カジュアルエンターテイメント」
-モバイルVOD、FMCカジュアルゲーム
・モブリスへの外部資本(ファンド)の導入
-外部資本比率約85%へ
・他資本のレバレッジ/リスクヘッジ
-日系大手企業、ファンドなど
Grow:
・グループIPの積極導入
-モバイルVOD実現へのアライアンス
-大手TV制作会社とのJV
-全米NO1VOD会社シネマナオへの出資
・インデックスUSAの体制強化
・将来への事業展開検討準備
-FS、アライアンス検討
中国: 将来の最大ポテンシャル市場での事業拡大を加速化
2009年8月期収益目標 1,000~1,500万ドル
Firm:
・IAPのマネジメント体制整備
-HD主導でのマネジメントの実施
・事業の整理・統合
-Xiamenの統合、アジア事業の取り込みなど
・HDからの担当者拡充(実質1名→4-5名体制へ)
・コスト削減の実施
-1部人員整理、事業再整理
Grow:
・新規事業プロジェクトの立ち上げ
-3G関連事業、モバイルVOD事業、SNS事業など
-グループIPの導入検討
・新規アライアンス等の可能性検証
-現地企業、日系企業、欧米企業など
欧州、北米、中国での2009年8月期収益目標 4,000~6,000万ドル(EBITDAベース)
●マネジメント体制について
持株会社化を見据え、海外子会社に対する執行体制を見直し、ガバナンスの強化を推進。
1.海外担当取締役の配置
代表取締役社長 小川と、取締役副社長 椿の2名体制に強化。
2.ホールディングス内に国際統括担当スタッフを増強
各エリアに2名体制に拡充中。
3.3地域ごとに「グローバル・ストラテジー・ミーティング」を定例で実施
フェイストゥーフェイスのコミュニケーションを強化しグローバル展開を強化。
4.国内他ユニットのとのシナジー実現のための担当を設置
これらの体制や会議体の見直しにより経営・業務のサポートを強化
各地域の成長戦略を明確化
