日立エルジーデータストレージ、4倍速記録のBlu-ray Disc ドライブを開発
業界初 4倍速記録Blu-ray Disc ドライブを開発
日立エルジーデータストレージ(CEO: 堀 一哉)は、業界初の4倍速で高速記録が可能な、PC内蔵型ハーフハイトサイズ Blu-ray Discドライブ GBW-H10N を開発し、2006年7月下旬より生産を開始します。この製品では、Blu-ray DiscフォーマットであるBD-R、BD-RE各ディスクの記録・再生、及びBD-ROMの再生、記録型DVDの全フォーマット(DVD-RAM/R/RW、+R/RW)への記録・再生、CD-R、CD-RW各ディスクの記録・再生、DVD-ROM、CD-ROMの各ディスクの再生といわゆるスーパーマルチ対応Blu-ray Discドライブを実現しています。
4倍速 Blu-ray Disc記録型ドライブ Super Multi Blue : GBW-H10Nの概要
品名 パソコン内蔵用Blu-ray Discドライブ
型式 GBW-H10N(ATAPIインターフェース)
出荷時期 2006年7月
備考 OEM製品
(※製品画像あり)
「GBW-H10N」は、高画質な映像を保存するのに適した25GBの大容量を持つBlu-ray DiscであるBD-RやBD-REへの記録・再生が可能です。特にBD-Rに対しては、業界で初めて4倍速(144Mbps)という高速記録を実現しました。 HDDに保存された映像をDiscに移動したり、大量のデータのバックアップもより短時間で行うことが可能です。またBD-REへの記録でも現在の業界最速水準の2倍速記録が可能です。
もちろん、Blu-ray Disc以外のDVD/CDについても記録・再生の機能を持ち、従来の弊社スーパーマルチドライブと同様の機能を実現していますので、これ1台で、BD/DVD/CDの12種類のディスクの記録・再生ができます。
この製品の開発には当社および関連会社の技術を結集して、キーコンポーネントの開発から製品開発まで総合的な開発を行い、製品化を実現しました。特にBD/DVD/CD 対応を実現するために、新たに高機能光ヘッドと各種記録フォーマットに対応する高度な信号処理を実現するDSP(注1)を開発し、これに従来のスーパーマルチドライブで蓄積してきたライトストラテジー内蔵LDドライバー、バッファーアンダーランエラー防止機能などふんだんに採用し、安定した記録再生を実現しています。
(注1)Digital Signal Processor:記録再生を制御するデジタルの集積回路
このドライブを実現するために開発・採用した主要技術は以下の通りです。
■4倍速高速記録 (Blu-ray Disc)
144Mbpsという高速データ転送を可能にするレーザドライバICの開発、4倍速に対応した高出力ブルーレーザーの採用、さらに記録ストラテジの最適化により、BD-R(SL)での4倍速記録を実現。2倍速記録に対して記録時間を半減しています。
■最大4.8X倍速 CAV高速再生(Blu-ray Disc)
高速な再生信号を適応等化/適応ビタビ復号技術を用いて、低エラー再生を実現。BD-ROMやBD-R(Closed Disc)で記録時よりもさらに速い最大4.8XCAV高速再生を実現しました。
■高機能ピックアップ・DSP
1個でBD, DVD, CDへの記録・再生が可能な1レンズ3レーザの新ピックアップ開発、BDの信号処理だけではなく、従来のDVD、CDの信号処理も含めて集積した高集積、高機能DSPの開発により、様々なDiscの記録・再生に対応しました。
<日立エルジーデータストレージ会社概要>
2001年1月に営業を開始した、日立製作所とLG電子との合弁会社で、PC向けの光ディスクドライブの開発・販売を行っています。主要製品は記録型DVD、DVD-ROM、CD-RW、CD-ROM およびその複合機能を持つドライブです。東京と韓国平澤(ピョンタク)市の2箇所に開発拠点を持ち、その製品は米国、欧州をはじめ全世界に、OEM製品として広く出荷されており、パソコン用光ディスクドライブ市場では営業開始以来、継続して世界トップシェアを占めています。
【会社名】 株式会社日立エルジーデータストレージ
【設立年月日】 2000年11月22日
【営業開始】 2001年1月1日
【所在地】 〒108-0022東京都港区海岸三丁目22番23号 MSCセンタービル 4階
電話番号 03-5427-8600
【代表者】 代表取締役会長 & CEO 堀 一哉 (ホリ カズヤ)
【資本金】 15億円
主な仕様(*添付資料参照)
以 上
