日本百貨店協会、7月の東京地区百貨店売上高概況を発表
東京地区百貨店・売上高概況
東京地区百貨店売上高 7月
【 概況 】
●4か月連続マイナスに
前半はクリアランスセールから季節衣料等を中心に好調な展開をみせたが、中旬以降は大雨や梅雨明けの遅れ等天候不順もあって動きが鈍化したこと、前年の反動減の影響がみられたことからマイナスとなった。
・調査対象百貨店 13社 28店
・売上高総額 1,816億円余
・前年同月比 -1.6%
・最近の3か月移動平均値(前年同期比)の推移は、1-3月0.3%、2-4月0.1%、3-5月0.2%、4-6月-1.0%、5-7月-1.4%となった。
【 主要品目の動き 】
●衣料品はプラス
衣料品は前月のマイナスからプラスに転じた。しかし、身のまわり品、雑貨、家庭用品、食料品の各品目は引き続きマイナスした。
衣料品は、中旬以降の天候不順の要因から伸び悩みもみられたが、月初からのクリアランスセールの効果等もあり、0.7%と前月(-3.0%)のマイナスから再びプラスとなった。
・婦人服関係は、ワンピースやカットソー等を中心に動きがみられ、0.5%と再びプラスとなった。
・紳士服関係は、シャツに前年の反動もみられたが、クールビズ需要からジャケット、パンツ等中心に動き、子供服関係はクリアランスセールから全般に好調で、1.5%と前月に続きプラスとなったが、その他衣料は、浴衣等の動きが鈍く引き続き低調であった。
身のまわり品は、前半セールから婦人靴やアクセサリー等に動きがみられたが、後半は天候要因から動きが鈍化し、マイナス2.9%と3か月連続の前年割れとなった。
雑貨は、引き続き化粧品に動きがみられたものの、宝飾・貴金属、その他の品目の動きが鈍く、マイナス0.4%と前月に続きマイナスとなった。
家庭用品は、その他家庭用品が大口需要等もあり引き続きプラスとなったが、家具、家電は低迷し、全体ではマイナス4.3%となった。
食料品は、中元ギフトは個人需要を中心に動きをみせたものの、法人需要は全般に伸び悩み、マイナス2.8%と2か月連続のマイナスとなった。