KDDI研究所、SVGを利用した位置情報サービス向けソフトを開発
SVGを利用した位置情報サービス向けソフトウェアの開発について
株式会社KDDI研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:秋葉重幸)は、携帯電話やPCで、インターネット上の地図やコンテンツを組み合わせ、好みの地図を作成し表示することのできるソフトウェアを開発しました。
近年、WebMapping(Webを利用した地図の作成・提供)が注目される中、KDDI研究所では、複数の位置情報コンテンツを重ね合わせる技術(ハイパーレイヤリング)の標準化や同技術を用いた実証実験を進めてまいりました。このたび、これらの成果を盛り込んだSVGブラウザおよびオーサリングツールを開発しました。
今回KDDI研究所が開発したSVG(注1)ブラウザは、2006年8月10日にW3C(注2)より勧告候補が公開されたSVG Tiny 1.2仕様に準拠しており、BREW(注3)上およびWindows(注4)上で動作します。また、当社が仕様提案を行ったハイパーレイヤリングに対応しており、地理座標に基づいて複数のSVGコンテンツを重ね合わせて表示することができるとともに、位置情報コンテンツサービスに有効な機能を拡張しており、位置情報コンテンツを表示するためのブラウザとして利用することが可能です。
さらに本オーサリングツールは、Adobe Illustrator(注5)用plug-inソフトウェアです。SVG地図を下絵として重ね合わせるコンテンツを編集作成することで位置情報コンテンツを作成することができます。また、アニメーションコンテンツの作成も可能です。
これらのソフトウェアは、既にKDDI研究所で開発済みのSVG関連のソフトウェア(注6)とあわせて、8月21日より、株式会社セック(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:秋山逸志)において"airSmartG"の名称でライセンス販売される予定です。
以上
(注1) SVG: Scalable Vector Graphics W3Cで標準化されている2次元ベクトル画像記述形式の世界標準規格。
(注2) W3C: World Wide Web Consortium
(注3) BREW(R)及びBREW(R)に関連する商標は、QUALCOMM社の商標または登録商標です。
(注4) Windows(R)は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
(注5) Adobe(R) Illustrator(R)は、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の登録商標です。
(注6) 地図サーバおよびSVG Mobile Engine
参考(*添付資料参照)
開発したソフトウェアの利用イメージ
