凸版印刷、ICタグを活用したネットワーク型循環容器管理システム「NETLOOPASS」を販売
9月より、ICタグを活用したネットワーク型 循環容器管理システム
「NETLOOPASS」を販売開始
~物流容器の「今、どこで、どのように利用されているか」が一目でわかる!~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下凸版印刷)は、ICタグを活用したネットワーク型循環容器管理システム「NETLOOPASS(ネットルーパス)」を開発し、9月より販売を開始します。
本システムは、ICタグを活用して通い箱やパレットなどの循環容器が「今、どこで、どのように」利用されているかをネットワークを通して可視化し、循環容器の効率的な運用をサポートするパッケージシステムです。
<背景>
昨今企業では環境に配慮して、ダンボールや梱包資材の使い捨てをやめ、通い箱やパレットなどの循環容器の利用を行うようになってきています。
しかし、これらの企業の多くが、容器の在庫数・所在を把握できていないため、商品の出荷時に容器が手元になかったり、過剰に容器の導入を図るなど、管理上の課題を抱えていました。
また、使用回数が定められている溶剤用の容器などでは、正確な使用回数のカウントができておらず、制限回数以上の使用を行い破損事故などを引き起こすといった問題も発生していました。
これまで、バーコードによる管理も行われてきましたが、物流現場の過酷な使用環境では、汚れ、磨耗や剥離などにより読み取りができないケースもありました。また、定期的なメンテナンスや耐用年数を管理する上で、逐次管理データを容器に貼付された媒体に反映させる必要があり、データでの読み書きが可能な媒体が求められていました。
<今後の展開>
すでにコマツ物流株式会社の金属パレット管理用として先行導入を予定しています。これは、日本~イギリス間を行き来する金属パレットの使用状況を可視化し、高価で製造に数ヶ月を要する金属パレットを効率良く循環させることが目的です。今回、凸版印刷ではイギリスでも使用可能なリーダ/ライタの調達、およびパッケージソフトのカスタマイズにも対応しました。
現在、2.45GHz帯や953MHz帯の特性を活かして、ハンディターミナル型リーダ/ライタを使わずに、自動で入荷・出荷を行うシステム展開も検討中です。
今後も物流業界を中心に、積極的に販売を展開していきます。
「第8回自動認識総合展」(2006年9月13~15日、東京ビックサイト西ホール)凸版印刷ブースでデモンストレーション展示を予定しています。
<「NETLOOPASS」の概要・特長>
・ 管理対象容器にあらかじめICタグ(13.56MHzタイプ)を貼付し、利用の際にハンディターミナル型リーダ/ライタでICタグ内のデータを読み取ります。読み取られたデータはネットワークを通じて管理サーバに転送されます。
・ 担当者はネットワークを通じて、対象物の「所在、使用回数、利用履歴、在庫状態」を照会することが可能です。
・ ICタグは1,000枚から導入可能。本システムで30拠点・10万点の容器が管理できます。
・ 管理に必要な機器、ソフト、サポートを網羅した、即導入・運用が可能なオールインパッケージです。
・ ネットワークでのデータ共有により、複数拠点間での情報共有が可能です。
・ 業務毎、拠点毎、担当者毎に機能を制限(アクセスコントロール)可能、不正な操作を防止します。
・ 取引先との物流用通い箱と社内利用の製造用パレットなど、同時に複数の対象物、業務の管理が可能です。
・ 対象物に合わせた形状への加工が可能。コイン型ICタグ(一般用、金属用)のほか、カード型、ラベル型などさまざまなタイプの混在も可能です。
<想定利用例>
・ 複数拠点間で利用するコンテナやパレットなどの状態管理
・ 拠点間を行き来する通い箱の所在管理
・ 繰り返し使う溶剤容器の利用回数管理
・ PCや工具などの固定資産管理 など
<販売価格>
基本ソフトウェア一式 200万円(50セット限定)
通常380万円
<販売目標>
・ 初年度 1億円
・ 次年度 5億円
以 上