シチズン時計とシチズンセイミツ、計測器事業の新運営体制へ移行
計測器事業の新運営体制移行について
シチズン時計株式会社 (社長:梅原 誠)は、接触式変位センサー「デジメトロン」シリーズをはじめとする計測器事業をより飛躍・発展させるため、本年10月1日付で連結子会社であるシチズンセイミツ株式会社(社長:久田 志郎、本社:山梨県南都留郡、資本金:3億4600万円)に、精密計測器事業の営業権を含む事業責任と権限を譲渡します。それに伴いシチズンセイミツ株式会社は、製造・販売を一貫して行う新運営体制に移行します。
これまで計測器事業は、シチズンセイミツ株式会社が製造を担当、シチズン時計株式会社が販売を担当していました。この度の新運営体制は、現状の製販分離体制を見直し事業を統合することで、グループ内の開発・製造・販売の一体化を行い、企業価値向上を目指した事業構造を再構築することが狙いです。
今後は事業運営の効率化を図り、意思決定をより迅速化することで、変化する市場動向に機敏かつ的確に対応し、競争力のある体制を構築します。
なおシチズンセイミツ株式会社では計測器事業を自社の主力事業の一つとして位置付け、製販一体でお客様へ密着した営業活動を展開していきます。またシチズン時計株式会社の研究開発部門であるMHT開発本部と協働し、グループ内のリソースを効率よく活用することで、製品開発力の強化を図り、接触式変位センサー「デジメトロン」シリーズを中心とした新製品投入を進めていきます。
シチズンセイミツ株式会社について
シチズンセイミツ株式会社は、これまで河口湖精密株式会社として活動を行ってきましたが、シチズングループ全体における構造改革の一環として、シチズンブランドの求心力を高める目的で、シチズンセイミツ株式会社に商号を変更しました。時計ムーブメント部品、時計外装部品、自動車ABS部品などの製造・販売を主な事業内容としています。
接触式変位センサー・デジメトロンについて
デジメトロンは、直進するスピンドルの移動量を光電式に検出しデジタル表示する、接触式変位センサーです。変位を検出する検出器と、検出した変位をカウントし寸法測定値として表示、または外部へデータ出力するカウンターで構成されています。