日本ユニシス、ディザスターリカバリ・ソリューションを提供開始
災害対策システムを調査から導入までワンストップサービスで対応
ディザスターリカバリ・ソリューションを提供開始
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井勝人(正式表記は関連資料参照)、以下日本ユニシス)は、米国ユニシス社製災害対策システム「GlobalRecovery 30m(R)」(注1)などを組み合わせたディザスターリカバリ・ソリューションを本日から提供開始します。
ディザスターリカバリ(以下DR)とは、大規模災害などの発生に伴い長時間にわたる情報システムの機能停止によって事業に重大な影響を及ぼすことを防止するため、あらかじめ復旧手段を準備することで、想定する時間内にシステムを復旧し、サービスを再開するための対策です。
日本ユニシスが提供するDRソリューションは、(1)情報システムが被災した際の復旧時間と影響度を調査・評価する「DR アセスメント」、(2)対策方針の決定を受けて、実際に使用するシステム基盤(OS、ソフトウェア、ハードウェアなど)を設計する「DRデザイン」、(3)設計に基づき、実際に利用出来るようにするためのソフトウェアの実装、スペックの設定およびテストを実施する「DRインプリメンテーション」の3つのサービスで構成します。
昨今、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)策定に注目が集まっています。BCP策定には通常1年以上の歳月を要し、実際に情報システムなどの保護は、DR対策をはじめとする各種対策が機能してからになるため、「早期に実現可能な解決策」が求められています。
これらの課題を解決するために、予め用意されたテンプレートを使い、短期間で想定被害の算出と、実装可能な災害対策システムを可視化することを可能にしました。これにより早期にDR対策が実現可能になりました。
本ソリューションの特徴
本ソリューションは、米国ユニシス社のノウハウやDR商品を始めとして導入の進んでいる欧米事情を参考に、日本の企業や団体が個々のニーズに沿ったDR対策検討と容易な災害対策システム導入を可能とした点です。
主な特徴は、以下のとおりです。
(1)調査から導入までワンストップサービスを提供
本ソリューションは、DR対策実施に関わるワンストップサービスの提供を目指しています。
DRアセスメント(調査・評価)に続きDRデザイン(システム設計)、DRインプリメンテーション(システム実装)を利用する場合、DRリスクのアセスメントから、システム構築・機器設置・稼働までワンストップでサービスを利用できます。
(2)DRリスクの評価
DRアセスメントの実施で、対象システムのDRリスクを評価します。これによってお客さまは「何を守らなければならないか」が明確になり、万一の被災時にビジネスにどの程度のダメージがあるかを知ることができます。この結果、守るべき対象が明確になります。
(3)早期実現に向け、必要なDR対策の優先順位を容易に把握可能
DRアセスメントの実施で、お客さまは「事業上の必要性」を基本に、必要なDR対策の優先順位を検討できます。従って、早期に実現を目指すお客さまにとっては、先ず「DRアセスメント」を実施し、その結果に基づいて具体的な対策を決定するアプローチが採用できます。
(4)最適な商品の組み合わせが可能
DRアセスメントの結果は、特定のベンダーや個別の技術の影響を受けないため、その後の実施対策に関して、最も適したものを選択可能です。DRデザインおよびDRインプリメンテーションは日本ユニシスのテクノロジーに習熟したエンジニアによって、実証されたコンポーネント(ハードウェア、ソフトウェア、バージョンなど)および手順で実施するため、確実で最適化されたソリューションを迅速に利用可能となります。
本ソリューションの販売目標は、各サービス合わせて3年間で500件とします。なお価格は、お客さまの対象システムの適用範囲ならびにボリュームの大きさによって異なりますが、サービスの基本料金は、設置機器などを除き平均で1,000万円程度と見込んでいます。
以上
注1:米国ユニシス社製災害対策システム「GlobalRecovery 30m」
本年4月から販売開始した災害対策システム構築に必要なハードウェア、ソフトウェアで構成され、低コストで容易に災害対策システム構築を可能とします。以下、GR30mと表記。
【ご参考】各サービスの説明
(1) DRアセスメントサービス
本サービスは、DRの視点で、現状システムのDRに関わるリスクを明らかにするものです。
よくある傾向として、リスクを明確にせず検討を進めた結果、議論が空転していつまでたっても具体的な対策に着手できないケースがあります。
DRアセスメントサービスでは、データセンターの障害によって対象システムがサービスを停止した場合、どの程度の時間で復旧可能か、システムダウンによって及ぼす損害(主に直接損害)はどの程度かの視点からアセスメントを実施します。
(2) DRデザインサービス
本サービスは、お客さまのDRに対する対応方針に基づき、具体的なシステム設計などテクニカルデザインを実施します。利用機器はGR30mなどを想定しています。
本サービスは、基本サービスと付加サービスの2種で構成します。
(3) DRインプリメンテーションサービス
本サービスでは、DRデザインサービスによって作成されたシステム設計およびテスト計画に基づき、DRシステムを実装します。
対象ハードウェアは、ES7000シリーズ、SANARENARおよびGR30mなどです。
*関連URL:
「ディザスターリカバリ」http://www.unisys.co.jp/solution/dr/
「GlobalRecovery 30m」http://www.unisys.co.jp/solution/dr/gr.html
*GlobalRecovery 30m、SANARENAは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
*記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
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