不動産経済研究所、9月の近畿圏マンション市場動向を発表
≪近畿圏のマンション市場動向≫
-2006年9月度-
◎ 大阪・神戸市大幅減、発売16.1%減の2,275戸。
◎ 中心市街地で価格上昇、単価は下落。
(1)9月の発売は2,275戸、前年同月(2,712戸)比16.1%減、前月(1,566戸)比45.3%増。
(2)契約率76.7%、前年同月比1.1ポイントのアップ、前月比3.8ポイントのダウン。
(3)1戸当り価格は3,283万円、1m2当り単価は41.8万円。
前年同月比で戸当り価格は432万円(15.2%)のアップ、m2単価は0.9万円(2.1%)のダウン。
前年同月比で戸当り価格は2ヶ月ぶりにアップ、m2単価は3ヶ月ぶりにダウン。
(4)販売在庫数は3,688戸、前月末比160戸の減少(’06年8月末3,848戸、’05年9月末3,524戸)。
(5)即日完売物件(19物件、437戸)
1) タイムズ・ピース・スクエア(セントラルパークシティ)2期1・2次 (大阪市 51戸 3,196万円 41.4万円 平均1.5倍 最高20倍)
2) ザ・プレイス中百舌鳥WEST最終期 (堺市 51戸 2,884万円 38.6万円 先着順)
3) サンマークスだいにちジアスタワーレジデンス(A棟)1期2次 (守口市 43戸 3,477万円 43.2万円 先着順)
4) オーズタウンフィールズスクエアI番館・II番館3次 (明石市 14戸 3,003万円 35.7万円 平均1.3倍 最高3倍)
(6)マンション市況の特徴
大阪都心への一極集中さらに進む。
新価格物件発売開始。
販売在庫低水準で安定。
☆ 近畿圏のマンション市場動向(2006年9月度)
(調査対象地域=大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県の2府4県)
1. 9月の新規発売戸数は2,275戸である。対前年同月(2,712戸)比437戸、16.1%減、対前月(1,566戸)比709戸、45.3%増である。
1. 9月の地域別発売戸数は大阪市部345戸(全体比15.2%)、大阪府下693戸(同30.5%)、神戸市部132戸(同5.8%)、兵庫県下416戸(同18.3%)、京都市部243戸(同10.7%)、京都府下40戸(同1.8%)、奈良県156戸(同6.9%)、滋賀県240戸(同10.5%)、和歌山県10戸(同0.4 %)。
1. 新規発売戸数に対する契約戸数は1,746戸で、月間契約率は76.7%。前月の80.5%に比べて3.8ポイントのダウン、前年同月の75.6%に比べて1.1ポイントのアップとなっている。
1. 9月の地域別契約率は大阪市部80.3%、大阪府下81.5%、神戸市部88.6%、兵庫県下74.3%、京都市部81.9%、京都府下37.5%、奈良県54.5%、滋賀県72.5%、和歌山県50.0%。
1. 9月の1戸当り平均価格、1m2当り単価は、3,283万円、41.8万円である。前年同月に比べ戸当たり価格は2ヶ月ぶりにアップ、m2単価は3ヶ月ぶりにダウン。
2006年8月は3,366万円、48.3万円であったので、前月比総額では83万円(2.5%)のダウン、m2単価は6.5万円(13.5%)のダウン。
2005年9月は2,851万円、42.7万円であったので、前年同月比総額では432万円(15.2%)のアップ、m2単価は0.9万円(2.1%)のダウン。
1. 9月の地域別平均価格、1m2当りの分譲単価は以下のとおり。
大阪市部3,129万円、42.2万円、大阪府下3,260万円、41.6万円、神戸市部3,510万円、45.6万円、兵庫県下3,785万円、44.3万円、京都市部3,530万円、49.5万円、京都府下2,672万円、36.3万円、奈良県2,840万円、35.6万円、滋賀県2,751万円、33.8万円、和歌山県2,450万円、38.2万円。
1. 即日完売は437戸(全体の19.2%)、公庫融資付き戸数は1,014戸(同44.6%)であった。
1. 9月末現在の継続販売在庫数は3,688戸で、2006年8月末現在の3,848戸に比べて160戸の減少。
1. なお、2006年10月の発売戸数は4,300戸程度の見込みである('05年10月4,103戸、'04年10月3,300戸、'03年10月3,148戸、'02年10月3,685戸)。
【* 関連資料 参照】
II.新規物件特性分析
図-1.新築マンション価格の推移(首都圏・近畿圏) 2003年9月~2006年9月
図-2.契約率の推移(首都圏・近畿圏) 2003年9月~2006年9月
図-3.月間発売戸数の推移(首都圏・近畿圏) 2004年9月~2006年9月