ＬＳＩロジック、マルチストリーム・マルチフォーマット高精細メディア・プロセッサ・アーキテクチャ「Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］」を発売
ＬＳＩロジック、次世代デジタル・ビデオ・アプリケーション向け
マルチフォーマット高精細トランスコーディング・メディア・
プロセッサ・アーキテクチャ「Ｄｏｍｉｎｏ【Ｘ】（ＴＭ）」を発表
ブルーレイ／ＨＤ－ＤＶＤ、ＳＴＢ、およびプロフェッショナル市場向けＨＤ Ｈ．２６４、
ＶＣ－１とＭＰＥＧ－２デジタル・ビデオをサポート
ＬＳＩロジック社（社長兼ＣＥＯ：アビ・タルウォーカー、本社：米カリフォルニア州ミルピタス市）は、マルチストリーム・マルチフォーマット高精細メディア・プロセッサ・アーキテクチャ「Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］（ＴＭ）」を発表しました。
Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］アーキテクチャは、品質、性能、およびフレキシビリティの最適なバランスを提供することにフォーカスしており、次世代デジタル・メディア・アプリケーションをコスト効率よく実現します。また、アーキテクチャのマルチメディア・プレゼンテーション＜http://dominox.lsi.com/＞と関連ポッドキャスト＜http://podtech.net/itunes/lsi＞も提供します。
電子機器業界は、アナログからデジタルへ、標準解像度（ＳＤ）ビデオから高精細（ＨＤ）ビデオへ、ＭＰＥＧ－２からＨ．２６４／ＶＣ－１への移行が急速に進んでおり、最終製品の開発はますます複雑になりつつあります。民生用電子機器やプロフェッショナル向け製品メーカは、異なるフォーマットを接続し、多様な電子機器間の相互運用性を促進する柔軟性が高く拡張性に優れたメディア・プロセッサ・ソリューションを必要としています。
Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］は、高性能なプロフェッショナル・コーデック・ソリューションから、さらにはコスト要求の厳しい民生用電子機器にも十分に対応するフレキシブルでスケーラブルなマルチコア・メディア・プロセッサ・アーキテクチャで、このような設計課題に対応します。Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］アーキテクチャの大きな特長の一つは、デジタル・ビデオのマルチフォーマット・エンコーディング、デコーディング、およびトランスコーディング機能で、これにより、モバイル機器からＨＤＴＶまで多種多様な製品上でコンテンツを視聴できるように変換し、リフォーマッティングすることが可能となります。Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］アーキテクチャは、以下のような多数のデジタル・ビデオ・ストリームを処理することができます。
＊デュアルＨＤデコード
＊デュアルＳＤエンコード＋ＳＤデコード
＊ＨＤエンコード＋ＳＤデコード
＊ＨＤからＨＤへのトランスコード
Ｈ．２６４ ＨＤとＭＰＥＧ－２ ＨＤの間のトランスコーディングは、旧来のデジタル・ビデオ機器と次世代デジタル・ビデオ機器の連携において非常に重要です。
Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］アーキテクチャの特徴
＊製品と機能のフレキシビリティ性能を実現するソフトウェアとハードウェアのハイブリッド・アプローチ
＊製品開発リスクやシステムレベルのコストを低減する堅牢なソフトウェア
＊製品間の相互運用性と下位互換性を可能にするＤＶ、ＭＰＥＧ－１／２／４、Ｈ．２６４、ＶＣ－１ビデオ圧縮規格および関連オーディオ規格のエンコーディング、デコーディング、トランスコーディング機能
＊コンテンツ所有権を保持しつつ、コンテンツの共有を可能にするトランスクリプト（コンテンツ・セキュリティ）機能
＊高品質ビデオのための特許技術ＤＶＦＸ（ＴＭ） ＜http://www.dvfx.com/＞
Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］アーキテクチャは、長年にわたりプロフェッショナル向けにビデオ圧縮技術を提供してきたＬＳＩロジックがその経験をもとに開発しました。このビデオ圧縮技術は、エミー賞の受賞歴を誇り、業界でも高い評価を得ています。前世代のＤｏＭｉＮｏ（Ｒ）アーキテクチャに基づく製品は、新しいＤｏｍｉｎｏ［Ｘ］製品ファミリと相補性をもちます。ＤｏＭｉＮｏソリューションは、ＮＡＳＡが宇宙からＨＤ品質の画像を放送するために採用しており、放送インフラストラクチャ市場の形成を担っています。また、ＬＧ電子、フィリップスなど市場を牽引している民生用電子機器メーカが様々なＤＶＤレコーダ製品に採用するのに加え、モトローラのセット・トップ・ボックスにも引き続き使用されます。
アリゾナに本拠を置く調査会社のインスタット社によれば、先進的なＤＶＤレコーダ、高精細セット・トップ・ボックス、ブルーレイ／ＨＤ－ＤＶＤプレーヤとレコーダ、統合デジタル・テレビ、およびプロフェッショナル・コンテンツ制作や放送インフラストラクチャ機器などの、デジタル・メディア製品の市場規模は、２０１０年までに３６０億ドルに達すると予想されています。
インスタット社のシニア・アナリストＭｉｃｈｅｌｌｅ Ａｂｒａｈａｍ氏は次のように述べています。「次世代アプリケーションは、プロフェッショナルおよび民生電子機器の両市場、とりわけ、メディア処理に関する深い技術力により、これらの市場に貢献しているＬＳＩロジックのような企業に、新しいビジネスチャンスをもたらします。次世代アプリケーションの登場は、機器メーカにとっても大きなビジネスチャンスを創生しますが、技術と市場が複雑なことから、そのチャンスを確実につかむには、Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］プラットフォームのようなアーキテクチャに基づいた、高度なシリコン・ソリューションが必要となります」
ＬＳＩロジック社コンスーマ・プロダクツ・グループのマーケティング担当ヴァイス・プレジデント、ティム・ヴェーリング（Ｔｉｍ Ｖｅｈｌｉｎｇ）は次のように述べています。「当社は、拡張を続けるデジタル・ワールド向けに設計された様々なアプリケーション向けに、コストと性能の間で最適なバランスがとれた高品質なソリューションを提供すべく、このＤｏｍｉｎｏ［Ｘ］プラットフォームを設計しました。
Ｄｏｍｉｎｏ［Ｘ］は、１０年以上にわたって実証されたＬＳＩロジックのメディア処理技術とその製品を基盤としたもので、これにより、当社は高集積ソリューションと独自の機能を顧客に提供することができるようになりました。」
※ＬＳＩ Ｌｏｇｉｃ、ＬＳＩ Ｌｏｇｉｃロゴ・デザイン、ＤｏＭｉＮｏ、ＤＶＦＸ、およびＤｏｍｉｎｏ［Ｘ］はＬＳＩロジック社の商標または登録商標です。その他のブランドまたは製品名はすべて、それぞれの会社の商標または登録商標の可能性があります。
ＬＳＩロジック社：
ＬＳＩロジック社（ＮＹＳＥ：ＬＳＩ）は、デジタル情報の創生、移動、格納する製品のコアに用いられるシリコン・ツー・システム・ソリューションのリーディング・プロバイダです。ＬＳＩは、カスタムＩＣおよび標準製品ＩＣ、ホスト・バス・アダプタおよびＲＡＩＤアダプタ、ストレージ・エリア・ネットワーク・ソリューション、そしてソフトウェア・アプリケーションを含む、広範囲の機能ポートフォリオを提供しています。ＬＳＩの製品は、ストレージおよびコンスーマ市場の先端技術企業が、最も高度な性能で、非常に定評のある電子システムを市場に提供するのを全面的にサポートしています。ＬＳＩロジックは本社を米国カリフォルニア州ミルピタス市に構えます。（１６２１ Ｂａｒｂｅｒ Ｌａｎｅ，Ｍｉｌｐｉｔａｓ，ＣＡ９５０３５＜ＵＲＬ： http://www.lsilogic.com＞）同社の日本法人であるＬＳＩロジック株式会社は、東京都港区にオフィスを構えています。（〒１０８‐００７５ 港区港南４－１－８ リバージュ品川ビル）