三洋エプソン、世界最小クラスの超高精細を実現する2.6インチXGA LTPS液晶ディスプレイを開発
世界最小クラス、約500ppiの超高精細を実現する2.6インチXGA LTPS液晶ディスプレイを開発
セイコーエプソングループの三洋エプソンイメージングデバイス株式会社(社長:有賀修二、東京本社:東京都港区浜松町2-4-1、以下 三洋エプソン)は、2.6インチのサイズでXGAの解像度および約500ppi(pixels per inch)の高精細を実現する、2.6インチXGA 低温ポリシリコンTFT(LTPS)液晶ディスプレイを開発いたしました。
放送のデジタル化による通信と放送の融合、ネットワーク社会におけるケーブルとモバイルのシームレスな融合により、多様なモバイル機器の開発への期待と、より一層の利便性の向上が期待されています。また、モバイル機器に搭載される中・小型液晶ディスプレイに求められる性能も、高画質や薄型モジュール、低消費電力化など、ますます高まってきています。こうした状況に対応するため、三洋エプソンでは、「いつでも、どこでも、美しいディスプレイを、より使いやすいカタチで提供する(HCL-S戦略)」ことを基本コンセプトに商品・技術開発を展開してまいりました。
このHCL-S戦略の一環として、三洋エプソンは、モバイル機器市場の更なる拡大に着目し、携帯電話やポータブルメディアプレイヤー(PMP)など、モバイル用途に最適な2.6インチで、XGAの解像度および約500ppiの高精細を実現する液晶ディスプレイを開発いたしました。
この2.6インチXGA液晶ディスプレイは、XGAの画素レベルを実現するディスプレイとしては世界最小クラスのサイズとなります。また、約500ppiの超高精細だけではなく、上下左右約180°の超広視野角化技術「Photo Fine Vistarich」や、三洋エプソン独自の透過率を向上させる設計技術を活用し、従来のLTPS液晶ディスプレイでは難しかった高表面輝度(*1)も実現しています。この液晶ディスプレイを搭載した携帯電話などのモバイル機器では、通常のPCの画面と同レベルの画質および情報量を表示することが可能になります。
なお、本液晶ディスプレイは、欧州RoHS指令(*2)の規制をクリアしており、国内外の携帯電話やPMPなどのモバイル機器市場、個人向けポータブルTV市場のほか、新たなアプリケーション分野での製品化を推進していく予定です。
2.6インチXGA液晶ディスプレイは、10月18日より20日までパシフィコ横浜(横浜市)で開催される「FPD International 2006」(主催:日経BP社)に展示予定です。
三洋エプソンは、セイコーエプソングループの中長期基本構想SE07「Digital Image Innovation」におけるi3戦略(ディスプレイ)を担う中核会社として、「いつでも、どこでも、美しいディスプレイを、より使いやすいカタチで提供する(HCL-S戦略)」を基本コンセプトに、商品・技術開発に注力し、中・小型液晶ディスプレイのNo.1カンパニーを目指します。
※2.6インチXGA液晶ディスプレイの仕様については、こちらをご参照ください。
以 上
*1:高表面輝度の実現: 同レベルの精細度TN液晶モード比20%向上 (他の広視野角表示モードでは実現不可のため、TN液晶モードで比較)。
*2:RoHS(the Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electric equipment)指令。EU加盟国で200 6年7月以降に販売される電気電子機器に対し、6つの特定有害物質の含有を規制する。
2.6インチXGA液晶ディスプレイ仕様(開発品) 2.6インチXGA液晶ディスプレイ仕様(開発品)
画面サイズ 6.5cm/2.57インチ
画素数 1024×768(画素)/XGA
種類 低温ポリシリコンTFT
視野角 180°(100:1)
NTSC比 60%
コントラスト 500:1
表示モード Photo Fine Vistarich、透過型
精細度 498ppi
表示色 26万色表示