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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.29.Fri
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2007'04.13.Fri

NEC液晶テクノロジー、医療用途向けTFTモノクロ液晶ディスプレイモジュールを開発

業界最高の解像度を実現した

医療用TFTモノクロ液晶ディスプレイモジュールを開発


 NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:奥野 和雄、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、デジタルマンモグラフィ(注1)の読影診断をはじめとする医療用途向けに、モノクロ液晶ディスプレイとして業界最高の解像度を実現した対角54cm(21.3型)アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)モノクロ液晶ディスプレイモジュールを開発しました。

 本液晶ディスプレイモジュールは、当社医療用モノクロ液晶ディスプレイモジュールラインアップの最上位機種として2007年度上期の量産開始を目指して開発したもので、従来の最高解像度モデルである「NL256204AM15-01/01A」の2560×2048ドットを凌ぐ、2800×2100ドット(約6メガピクセル)表示を実現しています。また、10ビットディスプレイドライバICの採用とサブピクセルコントロールにより、フレームレートコントロール(注2)などの階調補間技術を用いることなく、業界最高水準の3070階調(11.5ビット相当)表示を実現しています。これらにより、高解像度と高い階調特性が求められるデジタルマンモグラフィの読影診断などに最適な表示環境を提供します。

 このたび開発した液晶ディスプレイモジュールの主な特長は以下の通りです。

(1)業界最高の解像度
 TFTモノクロ液晶ディスプレイモジュールとして業界最高となる2800×2100ドット表示(約6メガピクセル)を実現。当社の従来の最上位機種「NL256204AM15-01/01A」と比べ、約112%の情報を画面上に表示可能。 

(2)すぐれた階調特性
 10ビットディスプレイドライバICの採用と、各ピクセルが3つのサブピクセルで構成され、1サブピクセルごとに1024階調制御ができるサブピクセルコントロールの採用により、フレームレートコントロールなどの階調補間技術を用いることなく、1ピクセルあたり3070階調(11.5ビット相当)表示が可能。 

(3)高輝度・高コントラスト・広視野角
 当社独自の高画質技術「SA-SFT技術」にさらなる改良を加えるとともに、医療用モノクロ液晶ディスプレイモジュールとして最適化をはかり、5メガピクセル以上のモノクロ液晶ディスプレイモジュールとしては業界最高となる1000cd/m2の高輝度、1000:1の高コントラストを実現。さらに、階調特性やコントラスト特性の視野角依存も大幅に抑制し、複数の画面を並べて使用する環境でも安定した表示品位を保持。  

(4)外形コンパチ
 画面のアスペクト比(注3)を4:3、対角を54cm(21.3型)とすることにより、当社の200万画素および300万画素の医療用モノクロ液晶ディスプレイモジュールラインアップと外形サイズのコンパチビリティ(注4)を実現。当社の200万画素および300万画素製品を採用した液晶ディスプレイモニタと筺体の共有化ができ、液晶モニタメーカーの製品開発期間短縮および開発コスト削減に貢献。 


 近年、電子カルテシステムやPACS(注5)、オーダリングシステムなど、医療の様々な分野においてIT化が進展していますが、従来のフィルム環境をリプレースする読影診断用途では、様々なモダリティ(注6)によって得られた画像情報を画面上に正確に再現するため、一般的なIT用の表示装置を遥かに凌ぐ高い表示品質が求められています。中でも、デジタルマンモグラフィの画像診断には、乳がんの初期症状の特徴である微細な石灰化を正確に判別するために、解像度、階調特性、輝度ダイナミックレンジ、画面均一性など、様々な指標において極めて高い品質が要求されています。このたび新たに開発した液晶ディスプレイモジュールは、こうした厳しい要件を満たし、デジタルマンモグラフィの画像診断などに最適な表示環境を提供するものです。

 NEC液晶テクノロジーは今後も、医療分野向け製品の開発に注力して医療現場の多様かつ高度なニーズに対応する製品を提供し、医療のIT化に貢献していきます。

 なお、当社はこのたび開発した液晶ディスプレイモジュールを、10月18日~20日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「FPD International 2006」に出展します。

 新製品の仕様は、別紙をご参照ください。


以上

(注1)X線を用いた乳がん専用の診断装置。撮影された画像はフィルムに焼き付けるのではなく、電子データとして記録される。 

(注2)画面の書き換えの制御と網膜の残像効果を利用することによって、中間階調を擬似的に作り出す技術の一つ。2フレーム(2画面分)を1セットとして制御すればオリジナルの階調数の約2倍、4フレーム1セットであれば約4倍の階調を作り出すことができるが、中間の階調を表現するピクセルの輝度は1フレームごとに変化することになるため、画面のちらつきを引き起こす場合もある。 

(注3)画面の横の長さと縦の長さの比。 

(注4)奥行きは除く。 

(注5)Picture Archiving and Communication Systemの略。さまざまな画像診断装置によって得られる医療用画像をデジタルで保管・通信・表示・読影できるシステム。 

(注6)医療分野における画像診断を行うための装置やシステム。CR(コンピュータX線画像診断装置)、CTスキャナ(コンピュータ断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴画像診断装置)などがある。 


< 本件に関するお客様からのお問い合わせ先 >
 NEC液晶テクノロジー株式会社 営業本部商品企画部
 電 話:(044)435-1851(直通)
 http://www.nec-lcd.com/

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