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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.29.Fri
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2007'04.13.Fri

ザイン、次世代映像信号用インターフェース技術開発に成功

次世代映像信号用インターフェース技術開発に成功のお知らせ

-画像伝送品質を画期的に向上しトータルコストを低減する3.24Gbps高速・高性能技術を実現-


 当社は、画像用の高速インターフェースであるLVDS(注1)に代わる画像伝送用インターフェースとして「V-by-One」(注2)技術を開発し、中小型パネル向けの製品を提供しておりますが、この度、120Hz フレームレート(1秒当たりのテレビ画面の書換え回数を指し、通常の60Hzの2倍に相当)のフルHDテレビなどのハイエンド製品や高精細PC向けにも対応可能な第二世代V-by-One技術の開発に成功いたしましたのでお知らせいたします。

 今回開発した第二世代V-by-One技術では、最大伝送速度を3.24Gbpsまで高速化し、テレビ、PC市場において急速に進展している高画質化、ピクセルレート・色階調の増加、低消費電力化のトレンドに対応しています。
 同時にV-by-One技術の差別化のポイントである、広範囲な伝送周波数への対応とリファレンスクロック用のクリスタル部品を削減できる特長を、第二世代V-by-Oneでも引き継いでおります。

 これらにより画像信号の伝送品質の向上、EMIノイズの低減、ノートPCなどの消費電力の低減、ケーブルやコネクタなどを含めたトータルコストの低減といった大きなメリットが実現可能です。
 第一世代品と同様に第二世代V-by-OneにおいてもCDR(注3)技術というデータとクロック信号を同一のペア線で伝送する技術を用いることにより、従来LVDSにおいて画像データ信号とクロック信号が別々のペア線で伝送されるときに発生するケーブル間の信号タイミングのずれ(スキュー)を根本的に解決することができ、画像伝送品質を向上させ、同時にEMI(注4)ノイズを低減することが可能となります。
 また、第一世代品で105Mbpsから840Mbpsであった対応周波数範囲を、当社独自技術により、第二世代V-by-Oneでは300Mbpsから3.24Gbpsに拡張し、ノートPCなどの応用製品に求められる消費電力の低減に大きく貢献できるものです。さらに当社が開発した独自のイコライザ技術(特許出願済)により、ノイズの多い信号伝送路でも高品質の信号伝送が可能です。

 コスト面からも従来と比べて、ケーブル、コネクタ、EMI対策部品数を削減し、また、安価な部品の使用時にも同等の信号伝送品質を達成可能であるなど、トータルコストの削減を図ることができます。

 今回開発した第二世代V-by-One技術は、現在VESA(注5)で規格化されているDisplayPort(注6)と共通のアーキテクチャやデータ符号化等を採用しつつ、LVDS技術の特長を活かして広範囲の画像伝送周波数に対応することを可能としました。これにより従来のLVDSユーザにとって、他のインターフェース関連部品との入出力や周辺デバイスの設計に関する共通性が高く、新技術の性能面及びコスト面のメリットを享受する上でも円滑に置き換え可能です。

 第二世代V-by-One技術は、既にサンプルデバイスによる性能評価中であり、2007年第1四半期にサンプル出荷を開始する予定です。また、この技術を活用して今後120HzフレームレートのフルHDテレビ以降のハイエンド・テレビ市場や高画質・低消費電力が求められるハイエンド・ノートPC市場向けの製品化を進め、早期に市場投入することにより、積極的に市場開拓を行ってまいります。

■第二世代V-by-One技術の特長
-高機能イコライザにより伝送品質が向上
-CDR方式のSerDesによる高速シリアル伝送によりケーブルスキューの問題を抜本的に解決
-EMIを低減(クロック信号用ケーブルとリファレンスクロックが不要で低ノイズ化を実現)
-ケーブル本数、コネクタ数の削減によるトータルコスト削減、省スペース化を実現
-従来のLVDSからお客様の設計を大きく変更せずに円滑に置き換え可能
-伝送速度が可変で低消費電力
-シリアル伝送速度:300Mbps~3.24Gbps
-プラグ・アンド・プレイ型の利便性

(注1) LVDS:Low Voltage Differential Signalingの略。液晶などのフラットパネルの画像データ伝送において広く用いられる高速差動信号伝送方式のこと。
(注2) V-by-One:ザインエレクトロニクス株式会社の登録商標。V-by-One技術を用いた既存製品としてはTHCV213/THCV214のチップセットがある。
(注3) CDR:Clock Data Recoveryの略。クロック(電子システム動作に必要な時計)信号を他の情報に混合させて送信した上で、受信時にクロック信号を再生する技術。
(注4) EMI: Electro-Magnetic Interference(電磁障害)の略。電磁障害とは、電磁障害によって引き起こされる装置、伝送チャネルまたはシステムの性能低下のこと。
(注5) VESA:Video Electronics Standard Associationのこと。ディスプレイ関連の国際的標準化団体。
(注6) DisplayPort:VESAが策定した次世代デジタルインタフェース規格であり、1本のケーブルで映像信号と音声信号を伝送できるのが特徴。パソコンやテレビ受像機,DVDレコーダといった機器の種類にかかわらず使えることを意図したインターフェース規格。


ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。
 また、データ等は発表日現在のものです。



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