積水化成品、「FPD International 2006」へFPD関連の包装材を出展
FPD関連の包装材の拡販について
(要約)
積水化成品工業株式会社では、FPD(フラットパネルディスプレー)関連の材料(ガラス・CF・セルなど)輸送用包装材から完成品(液晶TV・PDP)用包装材の販売を行っており、オリジナリティの高い発泡樹脂原材料から、包装設計、緩衝包装材の生産まで一貫したサービス提供を行うことで、多くのFPD関連の顧客から支持を得ている。
今回、より多くの顧客へのPR・浸透を狙い、FPD International 2006へ関連商品を総合出展する事とした。
出展する下記FPD関連資材の売上げにおいて、06年 24億円 → 08年 55億円への拡大を狙う。
『特徴、事業展開』
1)大型ガラス搬送用BOX (ピオセラン)
弊社材料「ピオセラン」(PS+PE共重合発泡体)を使用した発泡容器で、液晶・PDP用のガラス、CF(カラーフィルター)、セルの搬送に適しており、ピオセランの特性を生かし最大2,360×1,050×H2,100の成形が可能。
<上市時期>
2006年9月(第五世代ガラス基板用Box)
<製品特徴>
寸法精度が高く、圧縮・曲げ強度が強い、直進性にも優れいている。
EPSと同様に(No.6 PS)に分類でき、容易にリサイクルが可能。
<他社との差別化>
ピオセランは、弊社独自の原料であり、EPPに勝る特長を有する。
顧客要求品質(タワミが少ない、硬度がある)にマッチしており品質の高い製品を提供できる。
海外市場においても、より良い設計と製品を供給できる。
<販売計画>
06年度 4億円 → 08年度 10億円
<今後の展開>
大型サイズだけでなく中、小型サイズのガラスへの展開を行うと共に、中型セル輸送分野への新梱包の提案をおこなう。海外メーカーの動向にあわせ現地生産販売を進める。
2)LCDモジュール用搬送トレー (セルペットF・ネオミクロレン)
弊社のオリジナリティの高い発泡シート素材である「セルペットF」や「ネオミクロレン」を真空成型したトレーで、中・小型液晶のセルやモジュールの搬送に適している。
<上市時期>
2004年10月(導電性ネオミクロレン)
<製品特徴>
搬送する商品の形状、重量に合わせた形状設計により梱包効率、耐衝撃吸収を高めることの出来る搬送トレー。帯電防止を標準化しており、導電タイプ、高分子型持続性帯電防止タイプも有する。
セルペットFは、廃PET樹脂を使用したリサイクル発泡体で、剛性があり、防傷性、耐磨耗性、緩衝性に優れている。
ネオミクロレンは、PP樹脂を使用した発泡体で、耐熱性、防傷性、耐磨耗性、緩衝性に優れている。
<他社との差別化>
発泡PETシートは、弊社独自の特許製品である。
緩衝性・防傷性・耐振動摩擦性・軽量省資源と言った、非発泡素材にない発泡素材特有の特長を活かした最適設計提案ができる。
中国・東南アジアなどユーザーの海外シフトに対応した現地成形対応。
<販売計画>
06年度 10億円 → 08年度 20億円
<今後の展開>
中・小型液晶、小型HDD(ハードディスクドライブ)など、日本の電機メーカーが得意とする分野をターゲットとしてユーザー開発を進めると共に、海外メーカーの開発・展開も視野に入れながら、海外対応を的確に進めて行く。
3)完成品梱包 (エプスレム)
弊社独自の技術で開発したリサイクル発泡PSビーズ(エプスレムERX)で造った緩衝包装材。
<上市時期>
2004年6月
<製品特徴>
廃家電から出るポリスチレン系樹脂と使用済み発泡スチロールを原料として発泡スチロールに再生活用したエコマーク商品。(NFB-ERX認定番号04118008)使用後は、再び回収・リサイクル出来る。
<他社との差別化>
ビーズ化押し出し法による、再生PSビーズの量産化技術は当社のみが確立。
特長を活かした包装設計対応。
<販売計画>
06年度 10億円 → 08年度 25億円
<今後の展開>
デジタル家電・白物家電・OA機器等の包装材として使用されている、ダンボール・パルプモールド・一般EPSからの順次切り替えを進めて行く。また包装材だけにではなく、構造部材等にも設計折込を積極的に取り組んでいく。
以上
(※オリジナルリリースあり)