大日本印刷、ルーヴル美術館とICタグと連動した美術作品鑑賞の体験スペースを開設
『ルーヴル-DNP ミュージアムラボ』
ICタグと連動した音声ガイダンスと映像システムによる
美術作品鑑賞の体験スペースを開設
大日本印刷(以下 :DNP)とルーヴル美術館(以下 :ルーヴル)は 、共同プロジェクトとして進めている『ルーヴル-DNP ミュージアムラボ』の取り組みを体験できるスペースを東京都品川区のDNP五反田ビルに開設します。
この共同プロジェクトは、3年間にわたりルーヴルの所蔵作品を年2回入れ替えて展示するとともに、DNPの情報加工技術や最先端の映像技術を用いて、関連した情報を提供する、これまでにない美術鑑賞のあり方を探る取り組みです。第1回目は、本年10月30日~2007年3月10日の5ヶ月間にわたって、ジェリコー作≪銃騎兵(Un Carabinier)≫を中心とした展示になります。今回、観覧者の使用する言語に合わせた音声ストリーミング(※1)によるガイダンスシステムや、観覧時間に応じて作品や作家に関する映像コンテンツを配信するシステムを活用しています。
観覧者が事前に登録した希望の観覧方法を読み出すためのUHF(極超短波)帯ICタグ(※2)を内蔵したチケットとPDAを配布し、これらのシステムと連動させることで、観覧者は自分の希望にあった、展示作品や作家に関する情報を入手することができます。今回開発した各種コンテンツにおける学術的な部分は、主任学芸員シルバン・ラヴェシエールを中心に、ルーヴル美術館絵画部門の監修もと、推敲を重ねて作り上げられたものです。
(※1) 音声ストリーミングとは、インターネットを通じて音声データの配信・再生を行うもので、音声ファイルをダウンロードしながら再生する方法。
(※2) ICタグとは情報を記録した1ミリ角以下の微小なICチップとアンテナで構成される電子荷札(タグ)。
* 関連資料 参照
・体験スペースの概要
・鑑賞システムの概要
・講演会・シンポジウムなどの取り組み
・フロア図
・体験スペースの見学について
・次回の展示について