米エクソンモービル、テキサス州ベイタウン工場でハロゲン化ブチルゴム生産能力を増強
エクソンモービルケミカル 米国テキサス州ベイタウン工場
ハロゲン化ブチルゴム生産能力増強の件
エクソンモービル ケミカル カンパニー(エクソン モービル コーポレーションの化学品部門:以下エクソンモービルケミカル)は、当社のテキサス州ベイタウン工場におけるハロゲン化ブチルゴム(ハロブチルゴム)生産能力の大幅な増強を行うことを決定しましたのでお知らせいたします。同工場は、既存設備の改良や新設備の追加により、「エクソン(TM)・ブロモブチル」ゴムの生産能力を60%増強する予定です。今回の増強は、ハロブチルゴムの国際市場やタイヤ業界における旺盛な需要や急速な成長を支えるという当社の姿勢を明確に示すもので、関連工事の完了は2008年4-6月期を予定しています。
エクソンモービルケミカルのブチルポリマーズ・グローバルビジネス担当副社長を務めるアート・サリバンは、「当社は、ベイタウン工場におけるハロブチルゴム生産設備への投資を続けており、その規模は2000年以降で総額4億ドルを超えています。今回の増強は、当社の70年に及ぶブチルゴムの研究・開発、サービス、製品ノウハウに基づき、タイヤ業界の取引先に対し今後も世界規模でハロブチルゴムの供給をお約束するものです。」と述べています。
ハロブチルゴムは、他のゴムと共加硫が可能で、低い空気透過性、良好な耐熱性、優れた耐屈曲性や良好な加工性といった重要な特性をタイヤインナーライナーにもたらします。また、ハロブチル・インナーライナーの優れた水蒸気遮断性は、乗用車・トラック用タイヤのベルトやカーカスに使用されているスチールコードの腐食防止に役立ちます。ハロブチルゴムによるタイヤ空気圧の保持性向上が、タイヤの経時劣化に対する耐久性を改善させることも実証されています。
エクソンモービルケミカルは、世界のタイヤ業界向けにハロブチルゴムを供給する主要サプライヤーであり、過去10年間で生産能力を80%増強しています。
- 2002年にベイタウン工場を拡張し、ハロブチルゴムの生産能力を4倍に増強しました。
- エクソンモービル・ケミカルグループの一員であるエクソンモービル有限会社が合弁出資している日本ブチル株式会社(本社:神奈川県川崎市)は、アジア太平洋地域の需要増に対応して、このほど同社のハロブチルゴム生産能力を年間70,000トンに増強しました。
この他、ベイタウン・ブチル工場では、タイヤインナーライナーの空気不透過性を向上させる新技術に使われる、当社が独自に開発した特殊エラストマーExxpro(TM)(エクスプロ)の生産能力を倍増する拡張プロジェクトが進められています。同プロジェクトは2005年に発表され、本年末までの完了を目指しています。
【 エクソンモービル・ケミカルグループについて 】
エクソンモービル・ケミカルグループ( www.exxonmobilchemical.com )は、技術、製品の品質、顧客サービスにおいて世界の市場をリードしており、世界150カ国以上で石油化学製品の製造や販売を行っています。
以上
注記:ExxonMobil、ExxonMobilのロゴ、「インターロッキングX」(2つのXを組み合わせたロゴ)、ExxproおよびExxon Bromobutylは、エクソンモービルコーポレーションあるいは同社関連会社の商標もしくは登録商標です。また、エクソンモービル・ケミカルグループとは、世界各国で化学品の製造や販売業を行うエクソンモービルコーポレーションの関連会社の全て、またはその一部を総称しています。