ニレコ、新型マルチチッププロセッサー搭載の無地検査装置「MujiKen」を開発
新型無地検査装置「MujiKen」の開発、出荷開始のお知らせ
この度、当社は新型の無地検査装置「MujiKen」を開発し、出荷を開始しましたので、お知らせいたします。
記
1.「MujiKen」開発の背景
当社の検査機事業における主力製品である無地検査装置は、液晶テレビや携帯電話等の電子機器で使われている高機能素材の生産ラインでの検査工程で幅広く使用されております。 近年、電子機器は高精細、高品質化が進み、高機能素材の製造ラインでの検査工程に対する精度要求が高度化してきております。
当社では、このようなユーザーのニーズに応えるため、新型の無地検査装置「MujiKen」を開発し、今下半期より出荷を開始しました。
2.「MujiKen」の特徴
「MujiKen」のために新型のマルチチッププロセッサーを搭載した画像処理エンジンを開発し、システムのコストパフォーマンスを飛躍的に向上させることに成功しました。この新型プロセッサーと画像処理エンジンにより、従来機と比べて次のような点で機能が向上しました。
・新型プロセッサーによる安定した動作
新型プロセッサーは、低クロック動作で高速処理を実現しているため、発熱も少なく安定した製品となっております。
・処理スピードアップとフレキシビリティ
新開発の画像処理エンジンでは、従来のライン速度の倍速まで検査処理が対応できます。
また、ファームウェアを書き換えることにより、よりフレキシブルな対応が可能になりました。そのため、短い開発期間で新たに有効なアルゴリズムを搭載することができます。
・複数のカメラを一括コントロール
「MujiKen」の多重構成可能な各プロセッサーユニットは、最大8台のカメラからの画像を処理でき、従来機種と比べて消費電力と設置スペースを大幅に削減しました。
3.今後の見通し
液晶TVやプラズマTV等のフラットパネルディスプレイや携帯電話等の世界的な普及に伴い、そこで使われる高機能素材の生産設備投資が活発化しています。 当社では高機能素材に対する多様な検査要求に敏速に対応するためクリーンルームを拡張し、サンプルテストや、デモンストレーション、装置の組立調整に活用します。 従来の無地検査装置に比べて倍速の製造ラインでの検査に対応できる新型無地検査装置と拡張したクリーンルームとの相乗効果で、今下半期における無地検査装置の売上を上半期実績に比べて倍増を計画しています。 新型の無地検査装置は10月から出荷を開始しており、クリーンルームは11月から稼動開始しています。
以 上