野村総研、NHK番組「英語でしゃべらナイト」の視聴者参加型企画に遠隔教育システム技術を提供
NHK番組「英語でしゃべらナイト」の視聴者参加型企画に
遠隔教育システム「3D-IES」の技術を提供
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、社長:藤沼彰久、以下「NRI」)は、NHKの語学教育番組「英語でしゃべらナイト」(NHK総合、毎週金曜23:00~23:29放送)の視聴者参加型企画に、遠隔教育システム「3D-IES(Interactive Education System)」の技術を提供します。
遠隔教育システム「3D-IES」( http://www.3d-ies.com/ )は、インターネット上の3次元の仮想空間を利用し、遠隔地にいる複数のユーザーが相手を視覚的に認識した上で、コミュニケーションを行うことができるシステムです。アバター(※)を介在させ、表情などの非言語情報を伝えるだけではなく、相手との親密度により、その表情を自動的に変化させることができます。この機能は、京都大学との共同研究によって開発されました。「3D-IES」は、がん患者のメンタルケアの実証実験などでも活用されています。
「3D-IES」は、一般視聴者のテレビ番組への新たな参加のあり方を追求し、インターネットと放送の融合を実現するために「英語でしゃべらナイト」に採用されました。番組では、レギュラー出演者とゲストのアバターに加え、事前に選ばれた一般視聴者のアバターが「3D-IES」を利用した仮想空間に登場します。収録された番組は、11月24日に放送される予定です。
「3D-IES」を活用することにより、出演者・ゲストと一般視聴者はアバターとして、インターネット上の3次元の仮想空間を共有し、公開番組のように会話をするとともに、身ぶり、手ぶり、表情などをリアルタイムで伝えることができます。このように、視聴者がアバターとなって世界中から番組に参加し、出演者とリアルタイムのコミュニケーションを行う試みは、日本では初めてです。
NRIは、今後も「3D-IES」の技術提供を通じて、放送、教育、医療など様々な分野における新しい形態のコミュニケーション・スタイルの構築を支援していきます。
(※)アバター: 自分自身を分身化したインターネット上のキャラクター