STマイクロ、Ball-IT社とMEMSを使ったワイヤレス・モーション・コントローラを発表
STマイクロエレクトロニクスとBall-IT社は
斬新なワイヤレス・モーション・コントローラを発表
11月14~17日にミュンヘンで開かれるElectronica 2006において、
位置、方向、速度、加速度を感知するワイヤレス・スマートボールを
STマイクロエレクトロニクスのブース(ホールA5、ブースNo.207)で展示
世界をリードする半導体メーカーの1つであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と、先進的リアルタイム・ワイヤレス・センサ・ソリューションの主要プロバイダであるBall-IT 社は、MEMSを使った斬新なワイヤレス・モーション・コントロール・デバイスを発表しました。
Electronica 2006のSTブースで、世界で初めて披露するこのゴルフボールサイズのワイヤレス・モーション・コントローラは、パーソナル・コンピュータ用マウス、方位磁石、巻き尺、歩数計、さらに3Dオブジェクト・コントローラの機能を搭載しています。
STのMEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)テクノロジーによって実現されたこのボール型ワイヤレス・コントローラは、位置、方向、速度、および加速度の変化に対して、極めて微妙な動きにまで反応し、それらの動きを即座に画面上の動作に変換します。また、このボールは圧力に対する感知機能も備えているので、動作感応型のユーザ・インタフェースをさらに拡張して、握力によるコマンド操作を機能として追加することが可能です。
STの3軸デジタル加速度センサの特徴である、小型サイズと超低消費電力により、このスマートボールの小型で軽量な外観とバッテリ動作時間の延長を実現しています。
Ball-IT社の会長であるJohannes Vaananen氏は次のように述べています。
「STのMEMS分野における強みとマイクロマシニング技術におけるリーダーシップにより、センサの分解能、サイズ、消費電力、コストに関して、最高の組み合わせを実現することができました。STの加速度センサは、当社のリアルタイム・ワイヤレス・センサ技術に最適であり、さまざまなパーソナル・エレクトロニクス機器に動作感応型ベースのユーザ・インタフェースを採用する際に、必要不可欠なものになります。」
STのMEMS部門のディレクターであるBenedetto Vignaは次のように述べています。
「我々は、市場の方向性を的確に把握していると考えており、このBall-IT社との提携によって、高品質でコスト効率に優れたMEMSセンサが、コンスーマ・アプリケーション向けの直観的マン・マシン相互動作の新しい可能性を拓くものになります。」
編集者注
STの加速度センサは、任天堂の新型ゲーム機Wiiのコントローラでも、モーション・センサ搭載ユーザ・インタフェースを提供するために使用されています。
2軸および3軸MEMS加速度計に関するSTのユニークなポートフォリオは、モーション・ベースのユーザ・インタフェースからハードディスク・ドライブや自動車搭乗者の保護まで、幅広い低重力アプリケーションを対象としています。市場アナリストの予測では、2010年までに携帯電話およびハードディスク・ベースの装置(ラップトップ、オーディオ/ビデオ・プレーヤ)1台につき1つの加速度計が使用されることになり、全体での市場規模は12億ユニット以上になります。
Ball-IT社について
Ball-IT社は、2005年9月に設立されたフィンランドの民間企業です。同社の目標は、リアルタイム・ワイヤレス・センサ・ソリューションの開発と製造に関する第一人者になることです。このソリューションには、各種の機能実現デバイスおよびモジュールに加えて、コンスーマ・レベルのユーザ・インタフェースを実装するためのコア・ソフトウェア・コンポーネントが含まれます。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com
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