STマイクロ、少ない電力でも明るく点灯する蛍光灯向けワンチップ電子バラストを発表
STマイクロエレクトロニクスは、少ない電力でより明るく点灯する蛍光灯用ワンチップ電子バラストを発表
幅広い照明ソリューションの世界的リーダーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、蛍光灯用の電子バラストICとして、力率改善回路(PFC)と、ハーフブリッジ・コントローラおよび関連するすべてのドライバとロジックを集積化した、シングル・チップ(コンボIC)を発表しました。STの新しいL6585は、これらの機能を1個のIC上に搭載したことで、安全性と消費電力の基準への完全準拠を保証しながら、より少ない電力でより多くの光を発生させることができます。
L6585ワンチップ・ソリューションは、市場で初めて、「ランプ接地」または「ブロック・コンデンサ接地」のどちらのバラスト構成でも、EOL(寿命末期)の検出を可能にしました。この新製品により、メーカは、基板認定を簡素化しバラストの安全性の試験に容易に合格するようアプリケーションの設計方法を選択することが、初めて可能になります。
新しいタイプの蛍光灯に不可欠なEOL検出や特別なプロテクション機能を提供するために、コンボICや複数の外付け部品が必要となる従来の製品とは異なり、L6585では、これらの必要機能がすべて用意されているため、外付け回路の必要がなくなり、設計の時間と複雑さが大幅に低減され、コストが劇的に削減されるとともに、信頼性も向上します。
L6585 ICでは、余熱時間と点灯持続時間のほか、各動作フェーズでのハーフブリッジ周波数が個々にプログラム可能になっています。そのため、このIC1つで様々なタイプのランプに対応できます。
このコンボICでは、デバイスのPFC部分とハーフブリッジ部分の両方について高レベルの保護が可能です。L6585では、ランプに流れる電圧を制限したり、点灯時の電流量をコントロールする機能に加えて、過電流保護を通じてハーフブリッジの容量性モードを回避することにより、バラストの信頼性を高めています。
L6585のその他の主な利点として、PFCの過電圧検出とフィードバック切断によりICを停止させバラストの損傷防止、および非常に低い全高調波歪み率(THD)で広範囲におよぶ電源電圧での動作を可能にする線形性の優れた周波数逓倍器があります。
自動ランプ交換機能によってランプの管理も簡単になっています。これにより、オペレータは、他のすべてのランプの電源を切らずに、ランプを交換できます。
L6585はSO20 ECOPACK(R)パッケージ入りで供給され、価格は、1万個の場合1個あたり1.4USドルです。コンボICのサンプルは現在供給可能で、量産は2007年1月に開始予定です。
ライティング・ソリューションの詳細情報は、以下のアドレスからご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/products/families/lighting/lighting.htm
*ECOPACK(R)は、STマイクロエレクトロニクスの商標です。
【 STマイクロエレクトロニクスについて 】
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com
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