常盤薬品、美白剤の評価法を開発しハイドロキノンの美白効果を確認
和歌山県立医科大学皮膚科学教室との共同研究
ノエビアグループの常盤薬品工業は、紅斑に影響されず色素沈着の色の濃さや面積を評価する方法を開発。
この方法を用いてハイドロキノンの美白効果を確認した。
「第59回 SCCJ研究討論会」にて発表
【 概要 】
ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:大倉尚(ひさし))は、和歌山県立医科大学皮膚科学教室(古川福実教授)との共同研究によって、美白剤の評価法を開発した。この方法を用いてハイドロキノン※1製剤の3ヵ月の使用試験を実施し、有効性を確認した。
今回の研究成果は2006年11月22日(水)、『第59回 SCCJ研究討論会』にて発表いたします。
<演題名> 「分光画像解析を用いたハイドロキノンの色素沈着改善の評価」
<会場> 東京商工会議所ホール(東京都千代田区丸の内3-2-2)
【 研究目的 】
美白剤の有効性評価において、皮膚の微弱な炎症や血行の変化によって色素沈着部位の明度が変化し評価が一定しないことが課題とされており、色素沈着と紅斑が混在しても、ヘモグロビン量に影響されずに色素沈着の色の濃さや面積を客観的に評価する必要があった。そこでヘモグロビンによる光の吸収がない赤色領域(R画像)の画像処理によって、色素沈着部位の面積と色の濃さを評価する方法を考案するとともに、その方法を用いてハイドロキノン(HQ)配合製剤の3ヵ月間の有効性試験を実施し、製剤の美白効果((1)医師の皮膚所見、(2)色素沈着部位の色の濃さの評価、(3)色素沈着面積の評価)を検討した。
(※別紙3枚目参考資料参照)
【 試験方法 】
評価には二枚の偏光フィルター※2を直交させて撮影した拡散反射画像を画像処理※3 して、色素沈着部位の色の濃さを平均輝度値、面積をピクセル数にてそれぞれ評価した。
画像処理はフリーソフトウエアのImage JとAdobe社製Photoshop6.0を用いた。
※結果など詳細は添付資料参照