日本百貨店協会、10月の東京地区百貨店売上高概況を発表
●東京地区百貨店 ・ 売上高概況
東京地区百貨店売上高 10月
【 概況 】
●再びマイナスに
改装効果や催事効果も引き続きみられたが、後半、気温が高めに推移したことから秋冬物衣料中心に季節商品の動きが鈍化したことや前年の反動減がみられたこと等から再び前年割れとなった。
・調査対象百貨店 13社 28店
・売上高総額 1,572億円余
・前年同月比 -1.3%
・最近の3か月移動平均値(前年同期比)の推移は、2-4月0.1%、3-5月0.2%、4-6月-1.0%、5-7月-1.4%、6-8月-1.7%、7-9月-0.4%、8-10月-0.2%となった。
【 主要品目の動き 】
●食料品が2か月連続のプラス
食料品が9月に引き続きプラスと健闘をみせたほかは、衣料品、身のまわり品、雑貨は再びマイナスとなった。家庭用品は引き続きマイナスとなった。
衣料品は、気温が高めに推移したこともあって後半は秋冬物衣料中心に動きが鈍化し、マイナス1.8%と再び前年割れとなった。
・婦人服関係は、婦人コートやワンピースに引き続き動きがみられたが、その他のアイテムの動きが鈍く、マイナス1.7%となった。
・紳士服関係は、スーツやジャケットの動きが鈍かったが、コートは引き続き動きをみせ、0.5%と4か月連続のプラスとなった。また子供服関係やその他衣料は引き続き低調であった。
身のまわり品は、特にロングブーツ等婦人靴やアクセサリーに動きがみられたが、前年の反動もあり、マイナス1.0%と再びマイナスとなった。
雑貨は、化粧品や宝飾・貴金属等に動きがみられたものの動きがやや鈍化し、マイナス1.5%と再びマイナスとなった。
家庭用品は、家電やその他家庭用品に動きがみられたが、全体ではマイナス1.4%と引き続き前年割れとなった。
食料品は、改装、催事効果等から、0.1%と2か月連続のプラスとなった。