セイジョーとセガミメディクス、資本・業務提携に基本合意
資本・業務提携の基本合意に関するお知らせ
株式会社セイジョーとセガミメディクス株式会社の両社は、平成18年11月20日開催の各取締役会において、資本・業務提携について基本合意書締結の決議をそれぞれ行いましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.資本・業務提携の主旨
高齢社会の進展による、医療財政の悪化を背景とした医療制度改革により、生活者は医療費負担増を強いられる結果となっており、将来的にも更なる負担は避けられないものと思われます。生活者は必然的に健康維持・未病対策等に目を向けるようになり、「保険医療中心の医療」から、自分自身の健康は自らが守るという「セルフメディケーション時代」へと、急速に移行することが予想されます。ドラッグストアは、セルフメディケーションの一翼を担う機関として、その機能を高め充実させていくことにより、次世代の医療体制・国民の健康維持に貢献できるものと思われます。
ドラッグストア業界は成長期と成熟期が同時進行しており、オーバーストア状況の中で同業者間競合は熾烈を極め、合従連衡やM&Aの動きも活発化しております。また、今春の改正薬事法において、一般用医薬品の新しい販売資格者(登録販売者)制度が新設されたことにより、新たな販売チャネルを招来することとなり、「異業態との競合」が当然のこととして、予想されます。
このような状況下、両社は、利便性を重視した大型ドラッグストアが乱立する中、専門性を重視し、処方箋調剤・接客販売を強化しながら、今後の環境変化・生活者ニーズへの素早い対応を図るため、理念並びに価値観を共有しうるパートナー企業を模索してまいりました。結果、両社は相互に最適なパートナーであるとの認識・判断に至り、今般、資本・業務提携を行うことを決議いたしました。
この提携は、セルフメディケーション時代に社会貢献しうる企業としての事業規模・体質強化を果たすことを第一歩と考えており、商品・店舗運営・人材教育・店舗開発・情報システムなどの分野において、シナジー効果を迅速に実現させ、近未来には、双方のノウハウを持ち寄り、ドラッグストアの新事業ドメインの確立を図るものであります。
2.資本提携の主な内容
両社は、お互いの信頼関係をより強いものとし、業務提携のシナジー効果を最大化する目的で、今後3ヶ月を目処に、各々の発行済株式総数の4.5%を相互保有いたします。なお具体的な株式の取得時期・方法については、今後両社協議の上決定いたします。
3.業務提携の主な内容
業務提携は、シナジー効果によるコスト削減および収益性向上・情報ノウハウの共有化によるサービスの質の向上等を目標とし、以下の施策を軸として実施してまいります。
(1)商品施策の共通化
(2)双方の経営ノウハウの共有化
(3)ロジスティクスの効率化
(4)エリアドミナントの強化
(5)情報システム等インフラの共有化
(6)店舗開発のノウハウ・情報の共有化
(7)教育システム・研修施設の相互活用による人材育成の強化
(8)新業態の共同研究
4.推進体制
両社長を共同委員長とする提携推進委員会を設置する予定です。同委員会において、業務提携の具体策の策定など、提携によるシナジー効果を迅速に実現してまいります。
5.今後の見通し
両社は、今回の提携により得られるシナジー効果を生かして、企業価値の最大化を図ってまいります。なお今後の業績に与える影響につきましては、具体的な施策が合意された段階で、必要に応じてお知らせいたします。
6.両社の概要
※添付資料を参照
7.資本・業務提携の日程
平成18年11月20日 両社取締役会決議
平成18年11月20日 基本合意書締結
平成19年2月下旬 資本提携(上記2の相互株式保有)完了予定
以上