CTCLS、完全オーダーメイド方式のグローブボックス「アイソボックス」を発売
CTCLS、完全オーダーメイド方式のグローブボックス
「アイソボックス」を販売開始
実験・研究現場における質とスピード、安全確保の両立を実現
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のグループ会社で、製薬・化学業界の研究・開発部門向けにシステム提供を行うシーティーシー・ラボラトリーシステムズ株式会社(略称:CTCLS、本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:渡邊泰造)では、株式会社ミューチュアル(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:三浦浩一)と、同社のグローブボックス「アイソボックス」の日本国内における独占販売代理店契約を締結、本日より本格的な販売活動を開始します。価格は500万円から、初年度の販売目標は10社です。
製薬・化学業界における研究・開発活動は、ますます専門化や高度化が進んでいます。
個々の実験目的や手法ごとに最適化された環境・器具が求められる中、最近では研究者の安全を確保するための器具にも、個別の環境に適用した製品が求められています。
グローブボックスとは、実験環境において試料と実験者を遮断する装置です。実験研究者の安全確保が意識されるに従い、その重要性が増してきています。しかし既存の製品では、安全確保とのトレードオフで使用感・実験の質の低下が問題になっていました。
ミューチュアル社「アイソボックス」は、完全オーダーメイド方式のグローブボックスです。実験装置のサイズや設置環境、さらにユーザごとに異なる様々な実験目的に合わせ、最適な仕様のグローブボックスを図面から作成することができます。
製薬・化学メーカーの研究・開発現場に対して高レベル・高品質の実験を行うための各種装置およびソフトウェア販売で実績豊富なCTCLSは、研究・開発部門向けの各種システムと「アイソボックス」を組み合わせることで、実験環境向けソリューションの強化を図ります。
■「アイソボックス」製品特長
(1)目的に合わせて図面から作成するオーダーメイド方式
ユーザの実験環境(スペース、排気設備、使用する実験・分析機器など)や実験内容(取り扱い化合物など)に合わせ、最適なグローブボックスをオーダーメイドで設計・製造します。最大限の作業性を確保するため、前面扉に傾斜をつけ、両側にはポリカーボネイト製で開閉可能な扉を設置しました。またグローブの高さ・材質なども選択可能で、片面に3個ずつ、両面で合計6個のグローブが設置可能です。また操作盤にはファン、照明スイッチ、電源、異常表示灯、庫内圧力計が取り付けられています。既存・新規の実験機器を内包する形での設計も可能です。
(2)高い安全性を確保
「アイソボックス」は陰圧タイプ・陽圧タイプの2つから、実験環境に合わせて選択することが可能です。実験者は厚さ3mmのステンレス・スティールとの躯体とグローブで実験物と遮断されます。陰圧・陽圧タイプともに20Paの圧により庫内環境を維持し、吸気側・排気側それぞれにヘパフィルター(注)を設置してエアーの浄化を行います。また、ビニール・ダスト・シューターが取り付けられたヒートシーラーにより、廃棄物を「アイソボックス」内で密閉してから廃棄することが可能です。試料の導入に際してもパスボックスを経由することにより庫内に安全に導入されます。
(3)容易なメンテナンスとフレキシビリティ
内側のコーナーをR仕上げにし、スプレイガンによる庫内の洗浄を容易にすることで、メンテナンスにかかる労力の低減も図りました。また前面・背面の扉は開閉可能であり、安全性が確認されている試料を扱う際は扉を開放し、通常の実験台として利用することも可能です。
(注) ヘパフィルター(HEPA:High Efficiency Particulate Air)
空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄空気にする目的で使用するエアフィルタの一種。空気清浄機やクリーンルームのメインフィルタとして用いられる。
■株式会社ミューチュアルについて
1949年の設立以来、長年に亘って蓄積してきたノウハウ、技術を活かし、個々の機械にとどまらず、顧客のニーズに合わせた生産ライン・実験設備のプラニングから設計、製造、更にバリデーションまで行っております。医薬品業界を中心に実績を持ち、様々な環境に対応する設計力と独自開発力をベースに、カスタマイズ製品やオンリーワン製品の提供を行っております。
本 社: 大阪市北区天神橋7-1-10
設 立: 1949年2月14日
資本金: 6億6,970万円
以 上