そーせいグループ、開発品「AD 452」の後期第II相臨床試験結果を発表
開発品AD 452の後期第II相臨床試験結果について
当社グループの開発品AD 452の後期第II相臨床試験について、有効性の主要評価項目及び副次評価項目における基準を満足しない結果であったことをお知らせいたします。本剤は関節リウマチ(RA)の治療薬として開発されてまいりましたが、当社は当該試験の結果からAD 452のRA治療薬としての開発を中止し、当社のコア・パイプラインから除外することを決定致しました。
当該試験は、欧州および米国の35施設において、メトトレキサートが投与されていても効果不十分であるRAの成人患者308名を対象として、多施設・無作為化・二重盲検・並行群間・プラセボ対照試験として実施され、3用量での1日1回、3ヶ月間投与による有効性、安全性および忍容性が評価されました。有効性の主要評価項目は本剤投与12週間後のACR20でありました。
AD 452治療群における12週間後のACR20反応率は、9mg群、18mg群および36mg群でそれぞれ36%、40%および40%であり、プラセボ群では32%でありました。これらの結果において、AD 452治療群とプラセボ群との間には統計学的な有意差は認められませんでした。また、当該試験において、AD 452の良好な安全性が確認されました。
ACR20について
米国リウマチ学会(ACR;American College of Rheumatology)が定めた関節リウマチ疾患の改善度です。ACR20では、圧痛関節数および腫脹関節数がともに投与前値より20%以上改善し、かつ次の5項目(医師による疾患活動性の全般的評価、患者による疾患活動性の全般的評価、患者による疼痛度評価、患者による身体機能評価および急性期反応物質)のうち3項目以上が投与前値より20%以上改善した場合、その薬が有効と判断されます。
そーせいグループ株式会社
そーせいは医薬品開発に注力するバイオ医薬品企業として、独自のプロダクト・ディスカバリー(開発品創出機能)と開発戦略を有しております。既知の医薬品および医薬品候補化合物を基に新規用途を探索する手法により、医薬品開発に伴うリスクを低減しうるビジネス戦略を構築し、また、日本および欧米市場間の医薬品の導入・導出を通じて独自の事業展開を目指しております。
当社グループでは、株式会社そーせい(東京)が日本市場をターゲットにした製品の開発・販売を主事業とし、Sosei R&D Ltd.(英国エセックス)には研究・創薬部門を集約し欧米における開発を主事業とする事業体制を敷いております。
そーせいについての詳細な情報は、www.sosei.com をご覧下さい。
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