日本板硝子、2011年度までの新中期経営計画を策定
新中期経営計画(2007年4月~2011年3月)の策定について
当社は、2007年4月から始まる4ヵ年の新中期経営計画を策定しましたのでお知らせ致します。
記
1.長期ビジョン、及び今回の新中期経営計画の位置づけ
当社は、本年6月に英国ピルキントン社の買収手続きを完了し完全子会社化したことで、当社の事業構造のみならず、当社の置かれた環境条件や対処すべき課題についても、大きく変化しました。
こうした中、新しい日本板硝子グループは、グローバルな競争の増大、事業環境の急速な変化、企業の社会的責任の増大といった経営環境の中で、完全子会社化したピルキントン社との統合効果を最大限に発揮していくための施策を推進すべく、全社を挙げて取り組んでいます。
統合後に定めた長期ビジョンの中では、「事業は人なり」の価値観を全世界で共有化し、事業規模、財務内容ともに世界ナンバーワンの板ガラスメーカーになることを目指して参ります。
また、当社の事業分野は、建築用板ガラス分野、自動車用板ガラス分野に限定されることなく、情報電子分野、硝子繊維分野、さらには当社の持つ市場資産、技術資産、事業資産における優位性をより一層高めることによって、長期的には事業分野のさらなる拡大を図って参りたいと考えています。
この事業目標を達成するため、2007年度~2016年度までの10年間に取るべき戦略を3段階に分けて実施することとしています。
今般、この第1段階に相当する2007年4月から4年間の中期計画を策定し、その中で当社は、財務の健全性を回復させつつ、生産性・品質の向上に重きを置き、競合他社との差別化を図ることで当社グループの強みを確立して業績を拡大させることを目指します。
2.連結業績目標 <最終年度 2011年3月期>
<2006年3月期実績> <2011年3月期目標>
売上高 2,659億円 9,000億円
営業利益 84億円 550億円
当期利益 78億円 310億円
ROE 3.3% 6%以上
3.事業別の取り組み
(1)建築用ガラス事業
・成長性の高い新興市場での優位性確保
・先進市場では、両社の持つノウハウの相互融通により、高機能ガラス事業を強化
(2)自動車用ガラス事業
・売上シェア・品質で世界No.1、コストで地域No.1
・世界同一品質、同時立ち上げ
・ミニマムの設備投資で生産能率、稼働率を向上
(3)その他の事業
・情報電子分野:既存ビジネスの安定キャッシュフローをベースに次世代商品開発を継続
・ガラス繊維分野:ニッチマーケットでの優位性の強化と国際的連携強化
(※ 詳細は添付資料を参照してください。)
以上