ヤマハ発動機、コンパクトで高推力・ロングストロークのリニア単軸ロボット2機種を発売
コンパクト・高推力・ロングストロークリニアモータアクチュエータ
ヤマハ リニア単軸ロボット「PHASER(フェイザー)シリーズ MF20/30」
新発売
ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IM カンパニー」(所在地:静岡県浜松市、プレジデント:戸上常司)では、リニアモータを採用した、コンパクトで高推力かつ可動ストロークの大きい単軸ロボット「PHASERシリーズ MF20/30」2機種を2007年1月10日より発売する。
このPHASERシリーズMF20/30 は、フラットタイプリニアモータを採用し、主要構成部品を独自に開発。コントローラまでをパッケージングした、小型高剛性フレームで構成されるオールインワンの単軸ロボットである。
単軸ロボットとして大きさ、性能、すべてに新しい価値を提供することで、多様化するユーザーニーズに対応した新製品であり、高性能直交ロボットの軸の構成要素として今後のロボット市場を拡大していくことが期待される。
なお、「PHASERシリーズMF20/30」は12月6日から8日まで幕張メッセ(千葉県千葉市)にて開催される展示会「セミコン・ジャパン2006」に出展される。
ヤマハリニア単軸ロボット「PHASERシリーズ MF20/30」
<名称>ヤマハリニア単軸ロボット「PHASERシリーズ MF20/30」
<発売予定日>2007年1月10日
<価格>オープン価格
<初年度販売計画>MF20/30 合計1,000台
2006年11月29日
<市場背景と製品の概要>
当社は、2003年より単軸ロボットにリニアモータを採用したPHASER(フェイザー)シリーズの販売を進めてきた。PHASERシリーズは、直動アクチュエータとして評価され、自動生産設備の駆動軸として実績を築いてきたが、近年、市場からは製品の小型化、フラット表示パネルに代表される比較的重さと大きさがある物のハンドリング、生産設備のさらなる高効率化、小型化、低価格化への要望が高まってきた。
ヤマハ単軸ロボット「PHASERシリーズMF20/30」は、生産設備用ロボットに対する、「軽い」「小さい」「早い」「安い」「使い易い」「静か」など、さらなる市場要望を満たす目的でPHASERシリーズMF のバリエーションとして開発されたロボットである。
従来のボールネジ駆動タイプのような複雑な構造を必要とせず、シンプルなダイレクトドライブ構造でモータ出力の高効率な伝達を可能とした。また、ボールネジ駆動タイプでは不可能な、同軸上に複数のキャリアをセットすることで、設置面積の省スペース化を実現した(標準でダブルキャリア仕様を準備)。さらに、アブソリュート処理回路を持つリニアスケールを新開発し、機械への電源投入時の原点出しを不要にした。
「PHASERシリーズMF20/30」は、主要構成部品の独自開発と、徹底的なコストダウンを図り、従来の同等機種と比較して大幅な低価格を実現することで、幅広い分野への販売が期待される製品である。
※製品の特徴など詳細は添付資料参照