リニアテクノロジー、高精度温度センサー内蔵の16チャネル・デルタシグマADCを販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC2499」を販売開始
高精度温度センサを内蔵する、Easy Drive 入力電流キャンセル機能付きI2C、24ビット 16チャネル・デルタシグマ ADC
2006年12月5日 - リニアテクノロジーは、I2C互換シリアル・インターフェイスを介して通信を行い、独自のアナログ入力アーキテクチャを搭載する、16チャネル・デルタシグマ・アナログ-デジタル・コンバータ(ADC)「LTC2499」の販売を開始しました。より低分解能のアプリケーション向けには、ピン互換の16ビットADC LTC2497を提供しています。LTC2499とLTC2497のいずれにもコマーシャル温度範囲とインダストリアル温度範囲があり、1,000個時の参考単価はLTC2499が420円(税込み)から、LTC2497が323円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC2499はEasy Drive(TM)フロントエンド設計によって差動入力電流の平均値がゼロになるので、内部バッファを使用せずに高インピーダンス入力源を測定できます。この特許取得のサンプリング回路により、フロントエンド信号調整回路の設計を簡素化し、ブリッジ、RTD、熱電対などの高インピーダンス・センサからADCを直接ドライブできます。優れたDC精度(INLが2ppm)を維持しながら、レール・トゥ・レール入力信号を直接デジタル化可能です。
LTC2499は、分解能が1/30℃で絶対精度が2℃の高精度温度センサを内蔵しています。このADCは温度センサまたは入力マルチプレクサの出力を変換します。入力マルチプレクサは16のシングルエンド・チャネル、8つの差動チャネル、あるいは両方の組み合わせに設定できます。新しいチャネルが選択された後、No Latency ΔΣ(TM)デジタル・フィルタは1サイクルでセトリングします。
LTC2499は内部発振器を使用して15Hzまたは7.5Hzで変換を行います。また、入力電圧の全範囲で600nVRMSのノイズを維持しながら50Hz、60Hzまたは50Hz/60Hz同時の入力周波数を除去するように設定できます。複数のデバイスを同期させるための独立したグローバル・アドレスに加えて、3つのアドレス選択ピンによって27の独自アドレスの組み合わせが可能です。
【 LTC2499の特長 】
・8つの差動/16のシングルエンド入力チャネル
・Easy Drive技法により、差動入力電流がゼロのレール・トゥ・レール入力が可能
・最大限の精度で高インピーダンス・センサを直接デジタル化
・RMSノイズ:600nV
・2倍速モードで出力レートが2倍または消費電力を50%削減
・高精度温度センサを内蔵
・27のアドレスと1つの同期用グローバル・アドレスを備えた2線I2Cインターフェイス
・50Hz、60Hzまたは50Hz/60Hz同時の除去モードをプログラム可能
・INLが2ppm、24ビット、ミッシングコードなし
・2.7V~5.5V 単一電源動作(0.8mV)
・5mm×7mm QFNパッケージ
( 注 )
I2Cの「2」は上付き
ΔΣ:デルタシグマ
600nVRMSの「VRMS」は下付
以上