リニアテクノロジー、高出力電力降圧同期整流式コントローラ「LT3740」を発売
リニアテクノロジー、新製品「LT3740」を販売開始
標準5V NチャネルMOSFETを使用する2.2V入力、高電力、降圧DC/DCコントローラ
2006年12月6日-リニアテクノロジーは、補助5Vゲートドライブ電源を必要とせずに非常に低い入力電圧で動作する、高出力電力降圧同期整流式コントローラ「LT3740」の販売を開始しました。LT3740は16ピン5mm×3mmDFNパッケージで供給され、動作温度範囲は-40℃~85℃です。1,000個時の参考単価は238円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LT3740はDC/DC降圧コントローラに加えて、MOSFETゲートドライブ電圧を生成するためのDC/DC昇圧コンバータを搭載しています。この機能により、安価な既製品の5VゲートドライブNチャネルMOSFETを使用できるので、サブロジック・ゲートドライブMOSFETよりも最大で3%高い効率を達成し、2次電源が不要です。LT3740は、負荷電流2A~20A、標準93%の効率で、2.2V~22Vの入力電源を0.8Vという低い出力に変換するのに最適です。アプリケーションには、配電システム、ポイントオブロード・レギュレーション、ロジック電源の変換などがあります。特に、LT3740は5V、3.3V、2.5Vレールからの降圧を行うことができます。
LT3740は300kHzの固定周波数で動作し、谷電流モード制御を採用して優れた過渡応答と非常に短いオン時間を実現します。また、LT3740はローサイドMOSFET電流センス・アーキテクチャを採用することによって電流制限と過負荷保護を行うので、センス抵抗が不要で、効率が向上します。LT3740は、RANGEピンをグランドまたは入力電圧に接続するかオープン状態にすることによって選択できる3つの電流制限レベルを備えています。さらに、出力電圧をモニタするためにパワーグッド信号を使用可能で、パワーアップおよびパワーダウン時に出力電圧制御を可能にするトラッキング機能を搭載しています。
LT3740の特長
・低い入力電圧:2.2V
・高い出力電力:最大20A
・NチャネルMOSFETの5Vドライブにより、補助5V電源が不要
・標準5VロジックレベルNチャネルMOSFETを使用
・谷電流モード制御により、優れたラインおよびロード・レギュレーションを実現
・センス抵抗不要(センスにはMOSFET R DS(ON)を使用)
・選択可能な3つの電流制限レベル
・パワーグッド信号とトラッキング機能
(注)MOSFET R DS(ON)の「DS(ON)」は下付
以上