ニチバン、古紙再生の障害にならない粘着剤を「ecoのり」ブランドで展開
古紙再生の障害とならない独自開発の粘着剤を「ecoのり」ブランドで新展開
~自社8品目に採用するとともに、封筒メーカーなどへの外販も~
ニチバン株式会社(本社:東京都文京区、社長:堀田 直人)は、古紙再生時に障害とならない独自開発の離解性粘着剤(*)を、「ecoのり」(商標登録申請中)のネーミングでブランド展開していきます。既に自社の8品目で採用するとともに、封筒メーカー、製本メーカー、製箱メーカーなどへの外販も図っていきます。
従来の粘着剤は、水に溶けないため、古紙再生過程で糊が機械に付着し動作に悪影響を与えたり、再生した紙が不良品になってしまったりなどリサイクルの障害になっていました。紙製のインデックスやメンディングテープでも、粘着剤が機械に影響を与えないように、古紙再生の場合はすべてはがす必要がありました。
「ecoのり」は、従来の粘着剤が持っていた課題を解消したもので、「ecoのり」を採用したテープやラベルは紙に貼ったままでリサイクルに回すことができるようになりました。テープなどをはがす必要がないので、オフィスや家庭では面倒な分別作業が軽減されます。
2004年9月にエコマークの認定基準が改定され、粘着剤についても環境に配慮したものの使用が条件になりました。グリーン購入法においても、配慮事項として粘着剤の環境配慮に触れています。
当社は「ecoのり」を次世代粘着剤のスタンダードと位置づけ、自社ラインナップ製品を増やすとともに、環境志向の高いメーカーなどに向けて展開していきます。
「ecoのり」については、地球と私のためのエコスタイルフェア「エコプロダクツ2006」(東京ビッグサイト、12月14~16日)でも展示します。
*【離解性粘着剤】
当社が独自開発した新粘着剤。離解性粘着剤は、水やアルカリ水溶液に細かい粒子として分散するので、古紙再生工程での障害になりません。従来の粘着剤は再生過程で、ダマになったりして機械や再生された紙に悪影響を与えました。2004年には、離解性粘着剤を使用した当社の両面テープ『ナイスタックエコ(R)』が、エコマークの粘着剤に関する新基準に業界で初めて認定されました。
古紙リサイクルを阻害しない粘着剤は、通常の粘着剤よりも粘着力が弱いと言われていますが、当社は強粘着から弱粘着まで、必要に合わせて製造する技術を開発しています。
【 当社の「ecoのり」使用製品 】
マイタック(R) リサイクルインデックス
マイタック(R) リサイクルインデックスブンボックス(TM)
ナイスタックエコ(R)
ナイスタックエコ(R)ブンボックス(TM)
ナイスタック(R) テープのり
エコメンディング(R)
再生紙 製本テープ 契約書割印用ブンボックス(TM)
リサイクル可能クラフトテープ
◆当社製品に関する消費者からのお問い合わせ先
ニチバン株式会社 お客様相談室 TEL0120-377218