MCPC、「無線LAN普及に向けた利用シーンと課題分析」調査結果を発表
「無線LAN普及に向けた利用シーンと課題分析」調査報告発行のお知らせ
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)(会長:安田靖彦)は、オフィスや家庭だけなく、様々な利用シーンで活用されつつある無線LANの技術的課題を考察し、今後の無線LANシステムを構築する上での参考資料として、このたび「無線LAN普及に向けた利用シーンと課題分析」の調査報告(A4判、全119頁)を発行しましたのでお知らせいたします。
1.「無線LAN普及に向けた利用シーンと課題分析」調査報告発行の背景
当初はオフィスなどで使用されていた無線LANも、価格が下がり家庭でも利用出来るようになりました。最近では公衆無線LANとして、屋外での利用も増えつつあり、今後も様々な用途やシーンでの展開が予想されます。
その中で、電波特性により距離が近くても通信できなかったり、予想以上に通信速度が出なかったり、セキュリティの問題などが取りざたされて導入に二の足を踏む企業も多い。特にセキュリティについては敏感な企業が多く、逆に普及の阻害要因となっています。
そこでMCPC 802.11 委員会センターシステムWGが中心となって、無線LANを普及促進するため、実際に運用している、またはまもなく運用する無線LANシステムを調査し、その技術的課題の抽出と考察を行い、調査報告としてまとめたものです。
2.「無線LAN普及に向けた利用シーンと課題分析」調査報告の内容
本報告書では、個人利用から各事業者による利用まで、15の利用シーンを挙げ、技術的課題の整理と考察を行いました。
【 主な記載内容 】
(1)無線LANが持つ共通課題
高速性、エリアカバレージ、通信到達距離、干渉、セキュリティ、リアルタイム性、レスポンス、QoS、移動性 他
(2)利用シーン
工場・物流倉庫、医療、商業施設、学校、図書館などの文教施設電車内、飛行機機内、公衆、家庭、オフィス、災害時 他
(3)規格動向
IEEE802.11、Wi-Fi Alliance、DLNA 他
本ガイドはMCPC会員以外の企業ユーザにもご利用いただくべく、MCPCが参加する様々な活動を通して、本報告の要約版を配布していく予定です。