NEC、NTTの次世代ネットワーク「NGN」フィールドトライアルへ参加
NTTの次世代ネットワーク(NGN)フィールドトライアルへの参加について
NECは、日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫、以下NTT)が本日から開始した次世代ネットワーク(NGN)フィールドトライアルに参加し、NTTの東京大手町ショールームにおいて「ロボットによる優しい見守りサービス」を展示します。
また、同ショールームの一部の展示サービスについては、ネットワークサービス基盤ソフトウェア「NC7000シリーズ」を始めとする、NGNサービスのベースとなる技術の提供を行っています。
1.展示サービス
「ロボットによる優しい見守りサービス」
ロボットによる優しい見守りサービスは、NECのメディア情報研究所とNTTのサイバーソリューション研究所が共同研究を行い開発したプロトタイプシステムであり、保護者が携帯電話やパソコンで電子メールを作成・送信することにより、NECの研究試作ロボットPaPeRo(パペロ)が電子メールの内容に応じた見守り動作を、NGN網を経由して行なう等を可能とするものです。
2.技術提供
(1)PTMN(Push to Talk with Multimedia over NGN)(注1)
PTMNはNGNの特徴であるQoS、リアルタイム通信、プレゼンス等の機能を活用したマルチメディアコミュニケーションサービスであり、NECが提供する、
・「サービス提供基盤」の中核を構成する「NC7000シリーズ」(注2)
・マルチメディアPoC(注3)アプリケーションソフト「PushToX」
・トライアル用のPC/スマートフォン用クライアントソフト(注4)
により実現されています。
「PushToX」はエンドユーザに対し、トランシーバライクな音声に加え、静止画共有、動画共有、および、絵や文字が描けるホワイトボード共有、ウェブ共有、テキストチャットなど、よりリアルで多彩なグループコミュニケーションを実現したもので、OMA(注5)で標準化が進められているPoC2.0の一部機能を先取りしています。
(2)多目的AV家電連携端末
多目的AV家電連携サービスは、一般のTVと接続し、TV電話、VOD視聴、Webブラウズ等のサービスを可能としたサービスです。NECはNGNを経由してこれらトリプルプレイサービスをワンボックスで実現する「トリプルプレイ対応IP-STB」を新たに開発し提供しています。TV電話では4地点の同時接続を可能としています。
NECは、今後も次世代ネットワークを構成するネットワーク製品群のみならず、多様なNGNサービスの提供を促進するサービス製品群の開発を積極的に進めて参ります。
以上
(注1)PTMNは、NTTの大阪ショールームでも展示されます。
(注2)「NC7000シリーズ」は、「サービス提供基盤」の中核を構成するものであり、コールコントロール(多彩な呼接続制御)、プレゼンス(利用者間でお互いの位置・状況を共有)、メッセージング(テキストチャット等)、音声・映像コンテンツの蓄積・変換・配信などといった、NGN上で実現される様々なサービスにおいて共通的に利用可能なコンポーネントを提供するネットワークサービス基盤ソフトウェアです。詳しくは下記URLを御参照下さい。
http://www.nec.co.jp/press/ja/0609/2701.html
(注3)PoC(Push to Talk over Cellular):トランシーバや業務用無線のように話者がボタンを押すことで音声を交互にやり取りする半二重通話機能。
(注4)PC/スマートフォンのクライアントソフトには、株式会社ソフトフロント製のSIPミドルウェアを採用しております。
(注5)OMA(Open Mobile Alliance):WAP Forumなどそれまで複数あったモバイル技術関連団体を統一し、モバイルサービスに関する技術仕様策定や相互運用性を向上させる目的で、2002年6月に設立されたもので、オペレータ、ネットワークやモバイル機器、ソフトウェアに関連する世界各国の企業300社以上が参加しています。