日本フードサービス協会、11月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による
外食産業市場動向調査
平成18年11月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成18年11月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
<全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向>
トータル売上は前年同月比101.9%と伸長
ファーストフード、パブ/居酒屋、喫茶が前年アップ
<全体概況>
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの11月度売上状況は、前年同月比101.9%と前年を1.9%上回った。客数は100.7%、客単価は101.3%とともにアップしたが、今年の11月は昨年に比べ雨の日が多く、客数は低い伸びにとどまった。業態別の売上では、ファーストフード、パブ/居酒屋、喫茶の業態で前年を上回ったが、ファミリーレストランとディナーレストランは客数が減少し、昨年を下回っている。客単価は4月以降前年を上回る状態が続いている。
既存店の売上は、99.0%と前月に引き続き前年同月を下回った。飲酒運転問題により、郊外立地や地方の店舗(居酒屋など)で売上が落ち込むなどの影響が出ている。
<業態別概況>
■ファーストフードの業態は、全体の売上は前年同月比103.3%と前年を3.3%上回った。客数は102.4%、客単価も100.9%とアップした。分野別の売上では、和風(牛丼など)と麺類で客数が増え売上も大きく前年を上回った。持ち帰り米飯・寿司では、店舗数の減少から客数も減少、売上が前年を下回った。
■ファミリーレストランの業態は、全体の売上は99.3%と前年を0.7%下回った。客単価は102.7%と前年を上回ったものの、客数が96.7%と減少した。分野別では、洋風と和風は客単価のアップで売上が前年を上回ったが、中華と焼肉は客数が大きく減り売上は前年を下回った。
■パブ・居酒屋の業態は、居酒屋の店舗数の大幅増で客数が103.3%と増加、客単価も103.4%とアップし、全体の売上は106.8%と前年を大きく上回った。分野別ではパブ・ビヤホールが店舗減で売上はマイナス、居酒屋は店舗増で2桁の伸びとなった。
■ディナーレストランの業態は、客数が101.7%と増えたものの客単価が97.8%と下落し、売上は99.5%と僅かに前年を下回る結果となった。
■喫茶の業態は、売上が102.8%と前年を2.8%上回った。客数は100.7%、客単価も102.1%と前年を上回った。