JPRS、電子メール中の日本語ドメイン名URLをクリック可能にするガイドラインを公開
JPRSが電子メール中の日本語ドメイン名URLをクリック可能にするためのソフトウェア開発者用ガイドラインを公開
- 日本語ドメイン名を持つWebページのアクセス性向上へ -
JPドメイン名の登録管理及びドメインネームシステム(DNS)の運用を行う、株式会社日本レジストリサービス(略称JPRS、住所:東京都千代田区、代表取締役社長 東田幸樹)は、本日、電子メールの本文中に書かれた日本語ドメイン名のアドレス(URL)に、マウスクリックなどで簡単にアクセスできるようにするための開発者用ガイドラインを公開しました。電子メールソフトがこのガイドラインに沿って開発されることで、日本語ドメイン名の「ひと目で伝わる」という特徴に加えて、「簡単にアクセスできる」という利便性が大きく向上することになります。
電子メールソフトでは、通常、本文中に記述されたURLをマウスでクリックすることにより、Webブラウザが起動され、そのページが表示されます。しかし、URLに日本語ドメイン名が用いられている場合、URLとして認識されず、クリックによるWebブラウザ起動ができない事例も多くあります。JPRSが本日公開したガイドラインは、この問題の解決に向け、電子メールソフトがどのように本文中の日本語ドメイン名URLを認識し、Webブラウザと連携すべきかを示すものです。
電子メールソフトが本ガイドラインに従って開発されることにより、電子メール本文中のURLをクリックすれば日本語ドメイン名を持つWebページを参照することができるようになり、日本語ドメイン名の利便性がASCII(アルファベットや数字)のドメイン名と同じレベルにまで高まります。JPRSでは今後、種々の電子メールソフトの開発者と連携を取りながら、本ガイドラインに従ったソフトウェアの開発を推進します。また、推進活動の一環として、本ガイドラインに従って日本語ドメイン名URLがクリック可能となった電子メールソフトをJPRSのWebサイト等で紹介していく予定です。
JPRSは、今後もJPドメイン名のレジストリとして、その公益性に鑑み、広くインターネットコミュニティ、社会のニーズに応えるべく、より利用しやすく価値の高いJPドメイン名環境の整備に努めてまいります。
■株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
<http://日本レジストリサービス.jp/>
<http://jprs.co.jp/>
JPドメイン名の登録・管理、およびドメインネームシステム(DNS)の運用を行う会社として2000年12月26日に設立。JPRSはネットワークの基盤を支える企業として、インターネットの発展に寄与し、人と社会の豊かな未来を築くことに貢献することを企業理念として活動しています。
■用語解説
●日本語ドメイン名:日本語ドメイン名は、「○○○.jp」 の○○○の部分に日本語の表記(漢字・ひらがな・カタカナ)を使用したものです。JPドメイン名では、2006年12月1日現在で12万件以上の日本語ドメイン名が登録されています。
●URL:「Uniform Resource Locator」。インターネット上でアクセス可能な情報の場所とアクセス方法をまとめて表す文字列。最近は、Web以外の形式でアクセスされる情報も含めてURI (Uniform Resource Identifier)と呼ばれることもあります。
■参考URL
「電子メールの本文中の日本語ドメイン名URLをクリックできるようにするには」
<http://nihongojp.jp/support/mail_guide/>