第一三共、高コレステロール血症治療薬「ウェルコール」の2型糖尿病でFDAに適応追加申請
高コレステロール血症治療薬「ウェルコール」の2型糖尿病に関する適応追加申請について
当社の米国子会社である第一三共Inc.(DAIICHI SANKYO,INC.米国・ニュージャージー州)は、2006年12月26日に、現在販売中の高コレステロール血症治療薬「ウェルコール」(WelChol(R)一般名:塩酸コレセベラム)が2型糖尿病患者の血糖値を改善させることに関し、米国食品医薬品局(FDA)に対して適応追加申請を行ないましたので、お知らせします。
この適応追加の承認を得ることにより、ウェルコールは、2型糖尿病への適応症を有する最初の高コレステロール血症治療薬となります。
臨床試験において、ウェルコールは2型糖尿病患者のヘモグロビンA1C値を低下させることが示されました。
2006年6月に開催された米国糖尿病学会では、ウェルコールと他の経口糖尿病治療薬との併用により、患者のヘモグロビンA1C値はプラセボと比較して0.5%低下、特にヘモグロビンA1C値が8.0%以上の場合は1%低下したという臨床試験データが示されております。
また、ウェルコールはインスリン併用患者のヘモグロビンA1C 値を0.5%低下させたという臨床試験データが、2006年11月にシカゴで開催された米国心臓病学会(AHA)において発表されています。
米国糖尿病学会の推計では、米国における糖尿病患者は2,080万人にのぼり、そのうち90%以上が2型糖尿病患者です。同学会は2型糖尿病患者のヘモグロビンA1C値を7%未満にすることを治療目標と定めています。
(WelChol(R)の概要)
・発売 2000年9月(米国のみ)
・Genzyme社から導入した経口の高コレステロール血症治療薬(非吸収型胆汁酸吸着剤)
・単独投与または他の高コレステロール血症治療薬との併用
・2005年(1月~12月)売上高実績:148億円(134百万$ 1$=110円)
・2006年度(2006年1月~2007年3月)売上高予想:217億円(188百万$ 1$=115円)
以 上