カシオ、電卓の世界累計販売台数が10億台を達成
電卓販売台数 世界累計10億台を達成
エレクトロニクス産業の発展と算数・数学教育に貢献
カシオ計算機は、1965年に電卓の1号機『001』を発売して以来、電卓の世界累計販売10億台を昨年12月末に達成しましたので、ご案内いたします。
このたびの10億台達成は、当社製品が世界中の方々に信頼いただいている証であり、ここに感謝申し上げる次第です。10億台達成の過程において当社は、LSIの大規模な需要を創出することでエレクトロニクス産業の発展に寄与し、さらに学習用電卓・関数電卓を開発することにより、現在では数多くの国で電卓が教育現場で活用され、算数・数学教育に貢献しています。
また、当社では電卓のみならず、電卓開発で培った技術を活かすことで、電子時計、電子辞書、デジタルカメラ、携帯電話など様々な製品へと進化させ、需要を創造してきました。
今回の電卓販売累計10億台達成を機に、独創的な商品づくりに一段と注力し、人々の暮らしをより豊かにする商品を提供してまいります。
●創造の歩み
1957年、世界初の小型リレー式計算機『14-A』を開発し、リレー式計算機の開発・製造会社としてカシオ計算機を設立。14-Aで培った技術を発展させ、1965年に世界初のメモリー付き電卓『001』を発売。1972年には世界初のパーソナル電卓『カシオミニ』、1983年には厚さ0.8ミリのカード電卓『SL-800』、1985年には世界初のグラフ関数電卓を発売するなど、常に電卓の進化を担ってまいりました。
さらに、電卓開発の過程で培ってきたLSI設計技術や、高密度実装技術、省電力技術をもとに、電子時計、電子辞書、デジタルカメラ、携帯電話など様々な製品へと進化させ、新たな需要を創造してきました。
●貢献の軌跡
誰もが気軽に計算できる世界を拓いた『カシオミニ』、数学学習を支援する『関数電卓』、小学生が算数への理解を深めるのに役立つ『学習電卓』など、当社は電卓の進化を通じて社会に貢献してまいりました。カシオの電卓は、現在では世界120カ国以上の皆様にご愛用いただいております。また、電卓用としてLSIの大規模な需要を創出することで、LSIの集積度向上を促進し、半導体産業さらにはエレクトロニクス産業の発展にも寄与しました。
尚、リレー計算機『14-A』は、計算機の発達史における重要製品として、国立科学博物館(日本)に展示されています。カード電卓『SL-800』は、優れたデザインと実用性を兼ね備えた後世に残すべきものとして、ニューヨーク近代美術館(米国)に永久保管されています。グラフ関数電卓『fx-7000G』は、スミソニアン博物館(米国)に保管されています。
添付資料:電卓世界累計販売10億台への軌跡