日清紡、電気二重層キャパシタなどの事業強化で4月に化学品事業本部を新設
電気二重層キャパシタ、燃料電池セパレータの本格的な事業化に向けた
化学品事業の強化に関するお知らせ
日清紡は、本格的な事業展開のステージに入った電気二重層キャパシタおよび燃料電池セパレータなどの化学品事業を当社グループ発展の大きな柱にすべく、2007年4月1日付で化学品事業本部(英文表記:Chemical Division)を創設することにいたしました。これに伴い、現行の化成品事業本部と開発事業本部を廃止いたします。
日清紡の化学品技術はイソシアネート※1とファインカーボン※2が基盤となっています。この分野の長い歴史と経験、知財など他社優位にある経営資源を、成長事業分野である電気二重層キャパシタおよび燃料電池セパレータに重点的に再配分します。
(1)化学品事業再編の狙い
●化学品事業を成長事業、成熟事業、整理・撤退すべき事業に分け、成長事業へ人材・資金等の経営資源を集中的に投入するとともに、迅速な意思決定を行う。
●製品ごとに営業(マーケティング+販売)・開発・製造を一体化した事業部にするとともに、人材を機動的に活用して事業展開のスピードと効率の向上を図る。
(2)生産拠点の集約
千葉工場(千葉県旭市)を電気二重層キャパシタおよび燃料電池セパレータの量産拠点とし、化学品事業の開発・製造拠点を千葉工場と徳島工場に集約する。将来的にはファインカーボン関連事業も集約し、千葉工場を化学品事業の旗艦工場とする。
1)キャパシタ事業部(電気二重層キャパシタ)
これまで研究開発センターで試作品レベルの生産を進めてきたが、千葉工場内に本格的な量産設備を導入し、生産拠点は同工場に一本化する。今秋には生産開始の予定。初年度の投資額は約10億円を見込む。
2)燃料電池事業部(燃料電池セパレータ)
これまでの美合工場(愛知県岡崎市)に加え、千葉工場内に設備を新設する。2008年度中には生産を開始する予定であるが、設備投資の内容等詳細計画は現在策定中。
設備投資後、当面は美合工場と2拠点での生産体制となるが、将来的に千葉工場へ集約することを考慮しながら、市場動向等もふまえ最適生産体制を整えていく。
以 上
*添付資料あり。