リニアテクノロジー、同期整流式降圧スイッチング・レギュレーター・コントローラーを発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC3773」を販売開始
トリプル出力、3フェーズ電流モード降圧コントローラ
2007年1月9日-リニアテクノロジーは、出力電圧のアップ/ダウンをトラッキングできるトリプル出力、3フェーズ電流モード同期整流式降圧スイッチング・レギュレータ・コントローラで、FPGA、DSPなどの複数電源アプリケーション向けに完全なパワーマネージメント・ソリューションを提供する「LTC3773」の販売を開始しました。LTC3773は36ピンSSOPまたは38ピン5mm×7mm QFNパッケージで供給され、-40℃~85℃の温度範囲で動作します。1,000個時の参考単価は489円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC3773は、3個の独立した同期整流式降圧レギュレータ・コントローラで構成され、ハイサイドとローサイドの同期整流ドライバを内蔵し、4V~36Vの入力電圧でNチャネルMOSFETをドライブすることができます。それぞれのコントローラを120°位相をずらして動作させることによって入力リップル電流を最小限に抑え、より小型の入力コンデンサやインダクタを使用できるので、電源コストを削減します。LTC3773はPWMモードからBurst Mode(R)動作への調整を自動的に行い、軽負荷条件で高い効率を維持できます。また、3つの出力の2つまたはすべてを並列に接続できるので、より高い電流に対する要求に対応できます。
このコントローラは、単調な電圧ランプや最小の電圧レール立ち上がり時間を含むすべてのFPGAおよびDSP起動プロファイル要件を満たしています。さらに、LTC3773は同時または比例トラッキングが可能です。各出力を個別にイネーブルするので、シーケンスが可能で、起動時の電源に対する要求を最小限に抑えることができます。各電源のソフトスタートにより、起動時の突入電流を制限します。3つの電源電圧はすべてユーザがプログラムできるので、最大限の柔軟性を実現します。
LTC3773の特長
・トリプル出力、3フェーズ動作
・パワーアップ/パワーダウン・トラッキング
・Burst Mode動作によって軽負荷時に高効率を達成
・電流モード制御
・200kHz~600kHzのPLL固定周波数動作
・最大750kHzまで同期可能
・1%のリファレンス精度
以上