日立GST、1テラバイトの記憶容量を持つ3.5型ハードディスク装置を発売
業界初のテラバイト3.5型ハードディスク装置
-1テラバイトのHDDはデジタル機器に並外れた容量を提供-
日立グローバルストレージテクノロジーズ(本社機能:米国カリフォルニア州サンノゼ市、取締役会長兼CEO 中西 宏明、以下、日立GST)は、映像や音楽、写真など急増するデジタル情報の保存需要に対応するため、業界で初めて1テラバイト(テラは1兆、以下TB)の記憶容量を持つ3.5型ハードディスク装置(以下、HDD)Deskstar 7K1000シリーズを発表します。Deskstar 7K1000は、かつてない大容量を手頃な価格で提供し、2007年第1四半期(1月-3月)に出荷を予定しています。
地上波デジタル放送の普及など高精細な動画コンテンツの増加などにより、HDDレコーダにお気に入りの番組を録画する機会が増え、数百ギガバイト(ギガは10億)は充分な容量ではなくなってきています。このようなデジタル映像アプリケーションに最適化したCinemaStar 7K1000シリーズも併せて開発しました。1TBの記憶容量は、ハイビジョン映像の約128時間(*1)録画に相当します。
(*1)地上波デジタル放送を記録の場合。
「業界で初の記憶容量1TBのHDDは、50年のHDDの歴史で記念すべきものです。大容量で低ビットコストの記憶装置として、HDDは引き続きストレージ技術を牽引していきます。日立GSTは、HDDの51年目を迎えて記憶容量だけではなく、品質や信頼性を含め、お客様のご要求を満足する最適な製品を提供し、HDD業界を今後とも主導していきます。」と、日立GSTチーフマーケティングオフィサーの岩田 真二郎は述べています。
■製品シリーズについて
日立GSTは、HDDの採用分野拡大に対応して、以下の製品シリーズを提供します。
●Deskstar 7K1000:高性能PC、ゲーム機、外部ストレージデバイス向け。
▽シリアルATAおよびパラレルATAインタフェース
▽耐衝撃性を考慮したヘッドロード/アンロード設計
▽きめ細かな消費電力低減を可能とする3つのアイドルモード
●CinemaStar 7K1000:デジタルビデオレコーダ向け。
▽スムーズストリーミング技術:日立GSTが開発した技術でATA7 AVストリーミングコマンドセットをベースに、ホストがHDDのエラー回復処理を制御します。この技術により、映像データのHDDからの読み出しを、より円滑におこなうことが可能となります。
▽寝室での動画鑑賞のときも気にならない低騒音化設計
また、24時間連続稼動が要求されるデータセンタにおいて、ディスクからディスクへのバックアップ、電子メールや動画のアーカイブおよびニアラインストレージ(*2)用途などを想定したサーバ向け1TBHDDも、主要なOEM顧客にて現状評価をいただいており、2007年第2四半期(4月-6月)の製品化を予定しています。
(*2)ニアラインストレージは、銀行オンラインシステムのように頻繁に継続的なデータアクセスする必要はないものの、テープや光学系ディスクに収容される長期バックアップデータよりは、高速なランダムアクセスを必要とするストレージシステム。
■製品化時期について
Deskstar 7K1000およびCinemaStar 7K1000の両シリーズとも、毎分7,200回転、インタフェースはパラレルATAおよびシリアルATAをサポートし、記録方式は、2.5型HDD Travelstar 5K160で実績のある垂直磁気記録方式を採用しています。
Deskstar 7K1000シリアルATA製品は、2007年第1四半期(1月-3月)に製品化します。CinemaStar 7K1000は、2007年第2四半期(4月-6月)の製品化を予定しています。
*製品の詳細は、添付資料をご参照ください。