タカラバイオ、慢性肉芽腫症を対象とした遺伝子治療の臨床試験計画が承認を取得
当社関連会社バイロメッド社が行う、慢性肉芽腫症を対象とした
遺伝子治療の臨床試験計画の承認について
タカラバイオ株式会社(社長:加藤 郁之進)の関連会社であるバイロメッド社(ViroMed Co.Ltd.韓国ソウル市)は、本年1月3日に以下の趣旨の情報開示を行いましたのでお知らせします。
バイロメッド社は、慢性肉芽腫症を対象とした遺伝子治療剤VM106の臨床試験計画が、韓国食品医薬品庁(Korea Food & Drug Administration)から承認されたと発表しました。
慢性肉芽腫症は、先天性免疫不全症の一種で、活性酸素生産酵素であるNADPH酸化酵素の活性の低下により、好中球が細菌やカビを殺す活性酸素をつくることができず、重篤な微生物感染を繰り返す遺伝性疾患です。
VM106はレトロウイルスベクターを用いた遺伝子治療剤で、治療用遺伝子である正常型gp91遺伝子を細胞に導入します。本臨床試験では、VM106により、患者から取り出した造血幹細胞にgp91遺伝子を導入し、遺伝子導入された造血幹細胞を患者に戻すことによって治療します。なお、本臨床試験では、当社がバイロメッド社にライセンス供与するレトロネクチン法が用いられます。
【ViroMed社の概要】
会社名:ViroMed Co.,Ltd.
代表者:Sunyoung Kim(代表理事)
設立:1996年11月
住所:1510-8 Bongcheon-dong,Kwanak-gu,Seoul 151-818,Korea
事業概要:ソウル大学教授であるSunyoung Kim博士によって1996年に設立されたバイロメッド社は、遺伝子治療分野における技術・製品開発に注力しております。当社は、現在、バイロメッド社の株式の30.6%(2006年9月30日現在)を保有しております。
以上