米デル、カーボンニュートラルなコンピューターを実現する環境保護プログラムを発表
デル社、業界初のカーボンニュートラル*なコンピュータを実現する環境保護プログラムを発表
「プラント・ア・ツリー・フォー・ミー(”Plant a Tree for Me”)」プログラムを新しいDell.com/Earthサイト上で提供開始
マイケル・デルがテクノロジー業界全体の環境保護への取り組み強化を提言
ラスベガス発(2007年1月9日発表)
デル社の会長であるマイケル・デルは、本日、コンピュータの使用時に必要な電力を作り出す際に大気中に排出される二酸化炭素による環境への影響を、二酸化炭素を吸収する森林を保護するための植林を行うことによって実質的に相殺する(=カーボンニュートラル)、グローバル規模の環境保護プログラムを発表しました。この種のプログラムとしては業界初となる、「プラント・ア・ツリー・フォー・ミー(”Plant a Tree for Me”=私のために植林して)」は、環境保護に向けた継続的な管理責任を果たすという、同社のコミットメントを表すものです。
「お客様の満足経験は、お客様が製品やサービスの最高の価値を手に入れることから始まり、製品のライフサイクルを通じて、私たちとお客様が環境保護に向けて協力することによって続いていきます。『プラント・ア・ツリー・フォー・ミー』のようなプログラムや、私たちのグローバル規模のリサイクルへの取り組みは、社会に良い影響を及ぼすための活動に参加したいというお客様にとって良い機会となるでしょう。テクノロジー業界の他の企業も、私たち全員が共有している地球の環境保護に向けた取り組みに共に参加することを願っています」とマイケル・デルは述べています。
(*カーボンニュートラル=事業活動などで生じる二酸化炭素の排出量を、植林などによって実質的に相殺してゼロに近づける取り組み)
■「プラント・ア・ツリー・フォー・ミー」プログラム
デル社は、カーボンニュートラルなプログラムをグローバルで提供する初のテクノロジー企業となります。お客様は「プラント・ア・ツリー・フォー・ミー」プログラムを利用することによって、コンピュータの使用時に必要な電力を作り出す際に生じる、二酸化炭素の排出量を実質的に相殺することが可能になります。デル社は、大気中に排出される二酸化炭素を吸収する森林の持続的な保護のために、資金を植林活動に充てる団体であるConservation FundとCarbon Fundと協力し、お客様からの寄付を受け付けます。デル社は、「プラント・ア・ツリー・フォー・ミー」プログラムによって集まった寄付金の100%が、これらの団体を通じて植林のために使われる予定であると述べています。
寄付金は、ノートブック1台につき2ドル、デスクトップ1台につき6ドルで、大気中の二酸化炭素を吸収する植林のために使用されます。これによって、3年間コンピュータを使用した場合の平均的な消費電力を作り出した場合の二酸化炭素の排出量を、実質的に相殺します。
同プログラムは、本日より、新規でデル社のコンピュータを購入する米国内のコンシューマ向けに開始されます。また2月からは、米国内のコンシューマのうち、他社製を含む全ブランドのコンピュータの既存ユーザーも対象となり、さらに4月以降は全世界のコンシューマ向けに提供開始される予定です。
「デル社は、設計や環境保護プログラムを通じた製品の環境への影響の最適化と、製品の安全性の確保とリサイクルの責任を果たすことで、環境対策において大きく前進しました」と「Cradle to Cradle(=完全循環型)」の著者であり、環境のエキスパートとして国際的に認知されているBillMcDonough氏は述べています。
■Dell.com/Earthサイトを新設
またデル社は、本日、同社の各種環境保護プログラムの情報をまとめたdell.com/earthのウェブサイトを新設しました。このサイトは、デル社の環境保護への取り組みやdell.comサイト上にある環境保護プログラムやポリシーに関する詳細情報へのリンクなどを掲載しています。また、デル社の製品に搭載されている省電力化を実現する「エナジースマート」コンセプトによる、エネルギーや二酸化炭素の削減効果をトラックできる「エネルギー・カウンター」機能も備わっています。
■環境保護対策におけるリーダーシップ
デル社の環境へのコミットメントは、高品質な製品を、最高のお客様の満足経験とともに最高の価格で提供するという同社の事業活動に組み込まれています。デル社は、お客様がコンピュータを購入し、所有し、責任をもって処分するまでのプロセスを簡便にしながら、環境を保護するために継続的に事業活動を改善しています。
デル社は、昨年12月にグローバルのリサイクル・ポリシーを発表し、業界で唯一、製品の新規購入の有無にかかわらず、全世界のコンシューマに無料で便利な製品リサイクルを提供する企業となっています。デル社は、コンシューマ向けの製品のリユースやリサイクルのオプションを継続的に増やし、2007年も製造者責任を果たすため、政策立案者と協力していく予定です。同社はまた、2009年までに1億2,500万キログラムの製品回収を行う目標を掲げています。
またデル社は、環境保護のための政策決定を支援するため、多くのステークホルダーと協力しており、世界中のお客様の環境保護の要求を満たすための努力を続けています。グリーンピースが昨年発表した、製品のリサイクルや化学物質の使用に関するポリシーなどの電機業界各社の環境保護対策の評価を行った初のレポート(Guide to Greener Electronics)では、デル社が第1位に選出されました。同レポートは四半期ごとにアップデートされ、2006年12月発行の最新のレポートでは、デル社は第2位にランクされており、業界をリードするポジションを維持しています。
デル社はまた、2006年中、業界で最もエネルギー効率のよい製品をお客様に提供するという目標において、大きく前進しました。2006年9月に、同社の環境保護の戦略やdell.com/energy上でお客様が利用可能なエネルギーリソース計算機能を発表して以来、デル社は企業向けデスクトップOptiPlexシリーズで、最大70%のシステムの消費電力削減が可能となる「エナジースマート」コンセプトの搭載を開始しました。また、従来機種と比較して25%の低消費電力化を実現した第9世代のPowerEdgeサーバ製品を発表し、さらに「エナジースマート」搭載のPowerEdge製品2機種を投入しました。
■林産物の安全管理対策
デル社は最近、2009年までに50%の再生品を使用するという5ヵ年目標を達成したことを明らかにしました。同社のマーケティングの刊行物は、平均で古紙50%の再生紙を使用し、ほとんどの刊行物では最大90%の再生紙を使用しています。
同社は、再生紙利用の増加によって、およそ3万5,000トンの上質紙の利用を削減したと推定しています。これは、25万本以上の木、またはニューヨークタイムズの日曜版を3回分印刷するために必要な木の本数以上に相当します。
■化学物質使用に関するポリシー
デル社は、製品の性能を落とすことなく、また環境への影響を少なくする代替物質を特定することで、2009年までに臭素化難燃剤やポリ塩化ビニールの使用を中止することをコミットしています。
また、デル社の製品は、ROHS適合の要件を満たしており、デル社の化学物質使用のポリシーは、使用する物質の選定の際の予防手段を定義しています。
■デル社について
Dell Inc.(NASDAQ:DELL)は、お客様のニーズを聞き、お客様が信頼し評価する革新的な技術やサービスを提供しています。独自のダイレクト・ビジネス・モデルにより、デル社は世界市場で最も多くのシステムを販売し、Fortune 500の25位につけています。
※これは意訳リリースであり、参考資料です。詳しくはDell Inc.の米国発表プレスリリース原文をご覧下さい。
http://www.dell.com/content/topics/global.aspx/corp/pressoffice/en/2007/2007_01_09_rr_001?c=us&l=en&s=corp
*Dellは、Dell Inc.の商標または登録商標です。