NTT-AT、ユニキャストネットワーク上でマルチキャストストリーム配信を実現するソフトを発売
既存のユニキャストネットワーク上でマルチキャストストリーム配信を実現する「LiveSpark」の販売開始
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:石川 宏 (いしかわ ひろし))は、IPマルチキャストプロトコルに対応していないネットワーク上で、マルチキャストストリーム配信を実現するソフトウェア「LiveSpark(ライブスパーク)」の販売を2007年1月15日(月)より開始します。
また、本製品を2007年2月7日(水)~9日(金)に東京ビッグサイトで開催される「NET&COM2007」に出展します。
【開発の背景】
近年、インターネットを用いた、映像や音声のストリーム配信が普及しています。通常のストリーム配信は、サーバから送信先毎にコンテンツを読み出して送出する方法が採られますが、本方法では視聴ユーザ数が増加するにつれ、サーバ負荷やデータ伝送量が増大することから、安定した配信が難しく、配信できる総容量に制限がある等の問題があります。
このような問題を解決する方法が、ネットワークの内部でIPパケットをコピーして多地点に配信する、IPマルチキャストネットワークです。これまでマルチキャストネットワークは、専用プロトコルを備えたルータを使用し、あらかじめマルチキャストに対応できるよう設計・構築する必要がありました。
今回NTT-ATが販売を開始する「LiveSpark」は、ユニキャストネットワークの上でマルチキャストネットワークを実現するソフトウェアです。「LiveSpark」を既設のネットワーク上のPCに載せることにより、ネットワークの構成に手を入れることなく、一方向もしくは双方向に映像・音声ストリームを多地点配信することが可能になります。
本ソフトウェアは、NTT未来ねっと研究所およびサイバーソリューション研究所で開発されたFlexcast技術を基に、この度NTT-ATが製品化し、販売を開始します。
「LiveSpark」には、マルチキャストプロトコルがユニキャストネットワークを通過できるようカプセル化するゲートウェイ(GW)機能と経路を自律的に構築しパケットを分配するスプリッタ(SP)機能の、2種類のソフトウェアから構成されます。これらのソフトウェアを市販のPCにインストールし、既設のユニキャストネットワークに接続することによって、マルチキャストネットワークが構築できます(図1参照)。
図1:ソフトウェア導入イメージ図
(※ 関連資料を参照してください。)
【主な特徴】
1.容易かつ安価にマルチキャストネットワークを実現
「LiveSpark」ソフトウェアを載せた市販PCを既設ネットワークの必要な箇所に接続するだけでマルチキャストネットワークが実現可能なため、機器や設置のコストが抑えられます。
2.さまざまなアプリケーションに対応可
映像・音声の他、さまざまな情報のマルチキャスト配信が可能です。また、IPマルチキャストをサポートしている各種アプリケーションと組み合わせて利用することができます。
3.低遅延時間での配信を実現
ゲートウェイとスプリッタの遅延時間は、数msです。遠く離れた多くの地点に配信する場合であっても、低遅延時間での配信が可能になります。
【利用例】
・企業内での講話や講演、イベント情報のリアルタイム配信
・自治体等における議会中継、災害映像等の配信
・大学構内での授業のマルチキャスト配信
【動作環境】
・LiveSpark-ゲートウェイ(GW)ソフトウェア
・LiveSpark-スプリッタ(SP)ソフトウェア
(※ 関連資料を参照してください。)
【価格】
・LiveSpark-ゲートウェイ(GW)(Linux版)ソフトウェア
210,000円(税込)~
・LiveSpark-ゲートウェイ(GW)(Windows版)ソフトウェア
10,500円(税込)~
・LiveSpark-スプリッタ(SP)ソフトウェア
210,000円(税込)~
※インストール代、セットアップ費用は、別途必要となります。
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