キャドセンター、マピオンと三次元デジタル地図レンダリング技術を開発
キャドセンターとマピオン、三次元デジタル地図レンダリング技術を開発
Webサイト「Mapion Labs」立ち上げ、商品化目指し実証実験スタート
株式会社キャドセンター(東京都文京区 代表取締役社長 和久雅之 以下、キャドセンター)と株式会社サイバーマップ・ジャパン(東京都千代田区 代表取締役社長 村田岳彦 以下、サイバーマップ・ジャパン)はこのほど、専用のソフトウェアやプラグインなどを用いることなく瞬時に三次元デジタル地図を表示し、既存の二次元地図と連動する新技術を開発、2007年1月16日よりサイバーマップ・ジャパンが提供するインターネット地図情報サービス「マピオン」内の「Mapion Labs」( http://labs.mapion.co.jp/ )にて実証実験を開始します。
今回の実験では、新しく開発した三次元地図画像をHTTPベースでリアルタイムに生成するサーバレンダリング型3D地図配信ソフト「UrbanViewer(TM) ImageServer」(特許出願中)と、またそのサーバに対する大量リクエストを負荷分散し制御する三次元地図画像配信サーバ(特許出願中)の開発も行いました。これらの技術によって、これまで専用ソフトウェアやプラグインでしか実現できなかった、三次元の街並みのウォークスルーを一般のWeb ブラウザで容易に閲覧することができるようになります。
本サイトでは、銀座の街並みを三次元と二次元の地図を連動させながら表現し、簡単な操作であたかも銀座の街を人目線で散歩をしているかのようにウォークスルーします。三次元デジタル地図を使うことで、二次元の地図では分かりにくい都市の複雑な地理情報を再現することができ、正確な場所や雰囲気を伝えることが可能となります。
両社は今後約半年間にわたり、本サイトで実証実験を行い、地図情報の必要な観光、不動産、防災、鉄道、運送の分野をはじめ、ショッピングサイトなどのポータルサイトでの利用の可能性を探りながら商品化を目指していく考えです。
■Mapion Labs について
「Mapion Labs」( http://labs.mapion.co.jp/ )は、まだ本サービスとして公開できない試作品やさまざまな実験を、より早い段階でユーザーに公開し、フィードバックを元に新しいサービスのあり方を検討していく場所としてリニューアルいたしました。今後もこのサイトを通して先進的で商用サービスのベースとなる面白い実験を公開していく予定です。
■UrbanViewer(TM) ImageServer について
「UrbanViewer(TM) ImageServer 」はキャドセンターが開発してきたリアルタイム3Dビューア「UrbanViewer(TM)」をベースに開発したHTTP 経由で三次元地図画像を生成し配信するサーバレンダリング型3D地図配信ソフトです。「UrbanViewer(TM)」で設定した三次元地図のシーンファイルを読み込んで、Webブラウザからリクエストされる視点情報を取得し、その視点位置から見える画像を生成し配信します。このサーバアプリケーションは画像による配信のため、Web ブラウザだけで三次元地図を見ることができ、またクライアントとなるパソコンや携帯電話の機種や性能に依存せず配信および閲覧することを可能にします。