三洋電機、滋賀工場にHIT太陽電池モジュールの生産拠点を建設
滋賀工場を「環境・品質・CS」の顔に
太陽電池モジュールの新工場を建設
三洋電機株式会社(以下三洋電機)は、滋賀工場内(滋賀県大津市瀬田)に、HIT太陽電池のモジュール化のための工場を新たに建設します。また、環境推進センターや商品検査センター、コンタクトセンターなど、三洋電機グループにおける「環境・品質・CS」の機能の一部を同工場内に移します。「環境・品質・CS」の機能を今まで以上に連携させることで、それぞれの機能強化をはかるとともに、「Think GAIA」ビジョンの具現化推進をはかります。
滋賀工場は、昨年まで、洗濯乾燥機、業務用洗浄機器、および住設関連機器(業務用電子レンジ、業務用電磁調理器)の開発・生産を行っていましたが、コマーシャル(業務用機器)との事業融合および経営資源の有効活用を目的に、今年度中を目処に、冷熱・コマーシャル事業の拠点である東京製作所(群馬県邑楽郡大泉町)へ事業の完全移管をします。
今回、東京製作所へ事業移管した後の滋賀工場の有効活用をはかるために、HIT太陽電池モジュールの新工場を滋賀工場内に建設するとともに、本社機能の強化をはかるため、「環境・品質・CS」の拠点を同工場内に設置します。今回の再編により、滋賀工場は、「環境・品質・CS」の顔として、また、「Think GAIA」ビジョン具現化推進のための新工場として生まれ変わります。
■HIT太陽電池モジュールの新工場建設
現在、HIT太陽電池セルの生産は、二色の浜工場(大阪府貝塚市)、島根三洋電機株式会社(島根県雲南市)の2拠点で行っています。一方、モジュール化は、国内2拠点(二色の浜工場、東京製作所)、海外2拠点(ハンガリー、メキシコ)の計4拠点で行っています。今回、モジュール化工程の新たな拠点として、約20億円を投資し、07年度の稼働目指して、滋賀工場内に工場を新規に建設。西神地区の研究開発部門および二色の浜地区の技術開発部門と連携し、旺盛な太陽光発電システムの需要に対応します。滋賀工場においては、07年度の生産能力を40MW、08年度にはさらに生産能力を拡大する予定です。
滋賀工場は、「太陽と湖の工場」をコンセプトに、ゼロエミッション工場を目指します。
●太陽電池新工場概要
所在地 :滋賀県大津市瀬田1-1-1
敷地面積:8000m2(新工場部分)
生産能力:07年度 40MW(モジュール)
投資額 :07年度 約20億円
■環境・品質・CSをさらに強化へ
商品の品質レベルをさらに高めるため、今まで別々の機能であった、商品審査と商品検査を集約した「商品検査センター(仮称)」を07年度より、滋賀工場内に新設します。国内生産品だけでなく海外生産の輸入商品についても徹底した品質管理を行うことで、「グローバル生産の品質保証体制」の確立をはかります。
また、CS向上の一環として、4月を目処に、お客様との窓口となる「コンタクトセンター」を滋賀にも設置。現在約100名のスタッフを倍増することで、お客様の様々な問い合わせに迅速な対応ができる体制に強化します。
さらに、三洋電機グループの環境マネジメントを行う「環境推進センター」を07年度はじめに、大東事業所(大阪府大東市)から滋賀に移管します。環境推進機能を滋賀に設置することで、品質分野およびCS分野との連携をさらに高め、「環境・エナジー先進メーカー」に向けた環境への取組みを強化します。