水産総合研究センター、まぐろ資源の持続的な利用へ「まぐろ研究所」を設立
まぐろ研究所の設立について
まぐろ類は日本人に最も好まれる魚の1つですが、世界的な健康志向の高まりによる魚食ブームを背景にまぐろ類の需要が急増しており、世界各海域で資源量の減少が指摘されています。さらに、近年では養殖の増加による小型魚の漁獲等も問題となっています。将来にわたって安心・安全なまぐろを安定的に消費者に供給するには、まぐろ資源の適切な管理、人工種苗等を用いた積極的な増養殖の推進、漁業の効率化や流通の改善等を総合的かつ緊急に進める必要があります。
当センターと水産庁は、緊急かつ効果的にまぐろ研究を進め、まぐろ資源の持続的な利用を図るため、当センター内におけるまぐろ関係の研究組織の連携を強化し、その機能を総合的に強力に発揮するため、2月1日付けで仮想的(バーチャル)な研究組織として「まぐろ研究所」を設立することとしました。この研究所は当センターの本部並びに中央、遠洋、西海区、養殖、水産工学の各研究所と栽培漁業センター及び開発調査センターの関係部門で構成し、理事長の命により組織横断的に活動するプロジェクトチームです。水産庁も増殖推進部の参事官をヘッドとしてこの研究所に参画し、得られた成果を行政施策に積極的に反映させることとしています。
なお、2月1日の発足後は、具体的な研究開発計画の策定に着手し、4月より本格的な活動を開始する予定です。さらに、大学、民間機関等との連携を強化するために「まぐろ研究連絡会議」を設置することとしています。
(参考資料)
※添付資料を参照